実家が空き家になりそう。どんな問題が?
家屋が空き家のまま放置されている場合の問題は大きくわけて「倒壊、火災、侵入、景観の低下」の4つです。1つ目は倒壊です。年々劣化していった空き家が台風や地震、積雪や雨などの災害で倒壊するという事例が増えているようです。2つ目は火災です。空き家は放火などの被害に遭いやすいとされていますし、人が住んでいないため被害が大きくなる恐れがあります。3つ目は人や動物などの侵入です。犯罪の温床や獣害の拡大につながることも。4つ目は景観の低下です。空き家の敷地内で雑草や樹木が伸びきっていたり、住宅に落書きをされたりすることなどが地域の景観を低下させる原因になります。
空き家の管理をしないことは犯罪?
空き家の管理は「空家等対策の推進に関する特別措置法」により義務づけられています。空き家の管理を怠ると勧告や改善命令が行われます。この改善命令に従わない場合、50万円以下の罰金になることも。また、倒壊の危険性がある空き家については行政代執行の対象になります。この他に各自治体が定める「空き家の適正管理に関する条例」もあります。実家のある自治体の空き家条例はチェックしておくことをおすすめします。
実家が空き家になったらどこに相談すればいい?
多くの市町村役場に空き家を担当する部署が設置されているようです。実家がある地域の役場の該当部署へ相談することが第一でしょう。例えば山形市では空き家の有効利用のため「山形市空き家バンク」を開設しています。担当部署は「まちづくり推進部管理住宅課」です。自治体以外なら空き家つき土地を取り扱っている不動産屋へも相談できるでしょう。
空き家をどうしていいかわからない
空き家を持っていても売却していない人の中には「空き家をどうしていいのかわからない」ため、とりあえず放置している方も。空き家の活用としては、格安の民宿にする方法や若手クリエーターのアトリエ・作品展示場として貸し出す、などもあります。このような活用にはツテやノウハウが必要です。不動産屋へ依頼をして売却、という選択肢が現実的でしょう。