失敗しない住宅購入の方法についての第2回です。
第1回で、どのような家が欲しいのか、家族のことも考えてどんな間取りが合っているか、環境はどんなところがいいのか、将来も考えてイメージできたかと思います。
そして、希望の駅付近の物件が予算としていくらぐらい掛かるものかも調べてみたでしょうか。
もしかしたら予算オーバーだったかもしれません。
予算オーバーだった場合は、理想からどこかを少々我慢して予算にあった範囲におさめるか、中古も考えてみる、または駅を変えてみたり少し距離を変えてみることで、予算に収めることも考えてみたことと思います。
住宅購入にかかる諸費用について
実は、家を買うには、住宅の価格以外にも様々な費用がかかってきます。
前回の話で予算のめいっぱいを住宅費用にあててしまっていると、実際にはこの諸費用が用意できないことになってしまいます。
今回は諸費用を紹介しますので、参考にしてみてください。
1.住宅購入費 本体費用+消費税 例:住宅本体3,000万円なら3,240万円
2.仲介手数料 上限 (建物価格の3%+6万円)×消費税
例:建物価格3,000万円なら上限96万円
(ただし売り主と直接契約すればかかりません)
3.印紙税
売買契約書 例:建物が3000万円なら2万円
請負契約書 例:請負契約書が3000万円なら2万円
4.固定資産税 例:東京都23区内は固定資産の価格の1.4/100(標準税率)
都市計画税 例:東京都23区内は固定資産の価格の0.3/100(最高限度)
市町村によっては軽減がかかる場合があります。年4回で納めます。
5.自治会加入費 本来は任意 年2000円~5000円程度が一般的
6.メンテナンスやリフォーム費用
7.登記費用(保存)
土地 例:売買の場合 不動産価格の20/1000
建物 例:新築の場合 不動産価格の4/1000(現在1.5/1000に軽減されている)
8.その他
直接購入にかかる費用ではありませんが、見込んでおくとよい費用です。
①近所の挨拶回り費用 500円~1000円程度の品物を配ります。
②仮住まい費用 借りる場合は家賃以外に敷金、礼金、仲介手数料などもかかります
ので、金額をよく確認しておきましょう。
③引越し費用 仮住まいもする場合は、仮住まいへの引っ越し費用、新居への引越し
費用の2回かかります。
今回紹介したのは、家を購入するためにかかる費用や、引っ越し後にかかる費用などです。
これだけでも、住宅費用だけでなく、さまざまな費用がかかることがおわかりいただけると思います。
さらに、住宅ローンを借りないで購入する場合は今回ご紹介した費用だけですみますが、多くの場合はこれに加えて、住宅ローンを借りると思います。
住宅ローンを借りる場合は、住宅ローンを借りるためにまた費用がかかってきます。
次回の第3回では、住宅ローンを借り入れる際にかかる諸費用をご紹介していきます。