今回は、すでに2回ご紹介している、住宅を購入する際にうまく活用できる助成金「住宅ストック循環支援事業」の3つめで、今回が最終回です。
この「住宅ストック循環支援事業」は、「未来への投資を実現する経済対策」として行われる制度で、中古住宅の質をあげ、耐震化や省エネ対策のされた良質な中古住宅を増やして、中古住宅市場を活性化していこうという国の施策に沿った制度になっています。
1回目は若者向けの支援である「良質な既存住宅の購入」
2回目は優良な住宅にするためのエコリフォームを実施する支援をする「住宅のエコリフォーム」でした。
最終回の今回は、「地震に弱い住宅を除去し、エコ住宅を建てる支援をする「エコ住宅の建替え」」です。
この制度では、最大50万円の補助金をもらうことができます。
こちらの支援も若者に限定していませんので、耐震性を有しない住宅は取り壊し、エコ住宅を建てて、安心安全、エコで快適な家を少しでも安く手に入れたいですね。
ではどのような条件なら補助金の対象になるのか、みていきましょう。
~エコ建替えの補助金がもらえる条件~
・耐震性を有しない住宅を除去し、自分が住むエコな住宅に建て替えること
こちらは「建て替える」ことが条件なので、壊す家と建て替える家の主が同じでなくてはいけません。
また、1戸を壊して複数戸建てた場合も、補助金対象は1戸だけになります。
補助金の手続きについては、業者が補助事業者として代理で手続きを行うため、補助金を受けとるためには、平成29年3月31日までに事業者登録をしている以下の業者に工事を依頼する必要があります。
~補助事業者は、次のいずれかに該当する法人又は個人事業主~
1. 工事請負契約によりエコ住宅を建築する建設業者又はその他の建築事業者
2. エコ住宅の売主である宅地建物取引業者
~補助額~
①木造住宅か、それ以外か
②省エネ性能のレベルと、長期優良住宅の認定の有無、
この2つの組み合わせにより、補助額が変わります。
省エネ性能等の証明は、登録住宅性能評価機関等の第三者機関で受けましょう。
※各項目で補助額が決まっていますが、ここでは省略して紹介します。
(1)非木造住宅・・・トップランナー基準以上
認定長期優良住宅 40万円~50万円/戸
上記以外 30万円~50万円/戸
(2)木造住宅・・・省エネ基準以上
認定長期優良住宅 40万円~50万円/戸
上記以外 30万円~50万円/戸
※木造か木造以外かに関わらず、省エネルギー性能のレベルが高いと、補助金が高くもらえるように設定されています。
<補助限度額> 50万円/戸
総額予算は250億円で、予算を超えると申請受け付けが終了します。
~手続きの方法は~
業者が手続きの申請を行いますので、必要な書類などは要求されたタイミングで適宜業者に提出しましょう。
~申請から決定まで(予定)~
第2回:平成29年5月1日~6月30日
→交付決定第3回:平成29年9月初旬
※申請の第一回は終了しています。
~補助金の振込みは~
平成29年5月末から、平成30年3月末まで毎月末振込となります。(前月末確定、翌月末振込)
交付申請に不備等があると遅れていきますので、確実に書類等を提出していきましょう。
補助金は一度業者に支払われて、その後購入者に全額が還元されることになっています。
受取まで期間がかかりますが、気長に待ちましょう。
住宅購入の際には、補助金制度をうまく活用して、よりお得な住宅購入が出来ることを目指してみましょう。
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