不動産売却を考えるときは、その土地の持つ「可能性」を忘れないようにしたいもの。2017年2月10日に起工した山手線新駅のニュースを見て、周囲に不動産を「持っていた」なかには、そう思った人も多いのではないでしょうか。
1、「泉岳寺駅」は2020年春に暫定開業
山手線新駅の起工を伝えたのは2月11日の日本経済新聞(参照①)。別報道によると、駅の名称は既に地下鉄駅が存在している「泉岳寺駅」が濃厚とのこと。2020年春の暫定開業というスピード感を受け、周辺地域では再開発が始まっている。ここで注目すべきはこの付近、「今後売買価格が上昇していくだろう」ということです。
(参照①)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB10H3B_Q7A210C1L83000/?n_cid=TPRN0011仮称泉岳寺駅の建設は、数年前から計画があったものの、ここ最近のあいだに具体的なスケジュールや規模感がスピード感を持って決まった印象を持ちます。この背景には羽田空港と成田空港の中継地点となる点や、隣駅の品川が2027年開業予定のリニア新幹線(中央新幹線)の始発駅として決まった点があげられます。今後開発が進むにしたがって、売買価格は上昇を続ける公算が高いともいわれています。この話は、不動産売却において「タイミング」が不可欠なことを示しています。
2、不動産売却時に考える「可能性」
不動産売却時にはこの「これから(売却物件の立つ)場所はどうなるか」を考えることが大切です。もちろん先の見通しは完全にできるものではないため、考え込むだけ不動産売却の適切なタイミングを逃すことにも繋がります。ただ、タイミングを見通して「動かなすぎ」でも適切な売却値では契約できないため、とても難しいところ。
大切なのは、このタイミングを売主だけが考えるものではないということです。不動産売却においては、様々な売却案件を成約させてきた不動産会社の担当者がいます。売却を決めてから不動産会社に問い合わせるよりも、売却計画が立ち上がった段階で相談するといかがでしょうか。今後、この土地がどうなるのかという情報についても掴んでいる可能性がありますし、また情報の「正誤」についても適切なアドバイスを貰えることでしょう。東京都内に限っていうと、既に完成した地域も「再開発」によって地価が大きく変動する可能性があります。先入観を持たず情報を掴んでいくようにしたいですね。