今回は不動産売却と切っても切り離せない確定申告について。確定申告で利益を受け取って、不動産会社に「利益を受け取っているので確定申告してくださいね」といわれたのはいいけれど、20年間会社員で毎年の年末には年末調整で「済ませて」きた。いまの自宅を購入したときに「住宅ローン減税」はあったけれど、不動産会社の人が親切にやってくれたし、今さら何も覚えていない、という方は多いのではないでしょうか。
税理士に依頼すれば解決するとは思うのですが、1年まるごと会計処理をするわけではないため、10万円前後の相場はどう考えても割高。そんなときに、「気軽に相談できる確定申告の相談先」について。
1、税理士の無料相談
市役所や税務署ではよく、「確定申告無料相談」を行っています。毎年2月の確定申告直前はさすがに税理士も多忙ですが、オフシーズンといわれる8月から10月くらいに様々な税理士が行っていることも。不動産売却の場合、他に確定申告の必要手続きがなければですが、その部分の取引を確定申告書に記載すればいいだけの話。税理士に一緒になって作って貰って、翌年の2月になったらそのまま確定申告の会場に持参すればいいのです。
2、確定申告のシーズンにも申告書づくりのサポートをしている
不動産売却が冬場になり、「税務署では多忙な時期なので相談は無理かなあ」と思いがちですが、諦めることなかれ。最近は個人事業主の増加?や住宅ローン減税の適用などで確定申告のニーズが高まり、本来の税務署ではなく、別の広めの会場を借りて確定申告の受付を行う税務署も増えています。その時にスペースに余裕があるところは、「確定申告の書き方サポート」を開催している場合も。
不動産売却にて利益を受けて確定申告がわからない場合は、一度税務署に問い合わせをして、サポートが開催されてそうであれば必要書類(不動産売買契約書や引渡書)を持参して会場を訪れる。その方法でも問題ありません。肝心の納付金については、後日改めて金融機関で振込することも、インターネットバンキングを使うこともできます。まずは間違いなく申告することに集中して、確定申告を乗り越えましょう。
今年もまもなく、確定申告の季節がやってきます(2017年2月執筆)。納税は国民の義務というのはわかってこそいるけれど、できれば負担を少なくして日頃の仕事に集中したい。ぜひ手軽な「無料相談」を活用するようにしましょう。