本日は不動産会社の営業マンと「資格」との相関関係についてお伝えしたいと思います。不動産会社の営業マンは不動産関連の知識、物件の知識に精通しているのはもちろんのこと、関連する知識を有していると顧客側も安心です。そのなかで、当サイトをご覧になっている方のニーズとして顕著な「不動産の売却」について2つの資格を取り上げてみましょう。
1、宅地建物取引士(宅建)
宅地建物取引士という正式名称よりも、「宅建」という略称で認識されている資格です。「あれ、そんな名前だったかな…」という方は鋭い。2015年までは「宅地建物取引主任者」という名前で浸透していました。日本の資格は弁護士や税理士など「〇〇士」と呼ばれる資格が社会的な評価も高く、宅建は不動産のプロフェッショナルとしてイメージの刷新に取り組んでいる一環だと考えられます。現在、名称の変更もあり、資格の管理団体は「宅建士」という言葉への変更を仕掛けています。果たして浸透するのでしょうか。
不動産売買及び賃貸の仲介を行うには不可欠な資格です。どちらの手続きも物件の持つ周辺環境やリスクを説明する「重要事項説明」という段階があり、宅建の所有者でなくては説明できない定めとなっています。
宅建(士)を所有していると不動産会社の営業マンとして一人前。という評価は確率されているため、信頼できる営業マンかどうかの判断基準として宅建(士)の所有を確認するのも良いでしょう。
2、FP(ファイナンシャルプランナー)
住宅購入は人生でもっとも高い買い物といわれます。そのため購入には一時的なキャッシュフローではなく、前後数年、十数年の「ライフプラン」が必要です。そのアドバイスをするのがFP(フィナンシャルプランナー)です。
FPを所有していることにより出来ること、いわゆる独占資格はありませんが、ライフプランと紐付けした住宅のアドバイスを受けるときは、FPの所有者だと信頼することができます。不動産を紹介してくれる担当者がFPを所有していたら、売却時の税金や購入時の住宅ローン減税などを、ぜひ積極的に相談してみましょう。
3、資格の有無ではなく、実務家としてのスキルを
宅建(士)にしろFPにしろ、「資格を持っているかどうか」だけでは信頼度の判断はできません。実務力と、「(取引する)人として信用できるかどうか」が大切。また購入だけではなく、購入後何年にもわたって付き合いが続きやすいのが不動産会社です。不動産という大きなお金をともに扱う専門家として、総合的に判断し、信頼関係を気付いていきたいものですね。