不動産の売買や賃貸は、一般的には不動産業者に依頼することが多いでしょう。もし知り合いや懇意な不動産会社がいれば悩むこともありませんが、初めてだとどこに頼んでいいのか迷ってしまいますね。
不動産会社を選ぶのは、自分の不動産売買における代理人を選ぶことです。そのため、大事なのは第一に「代理人としての知識が豊富なこと」、第二に「自分の利益を最大にするべく考え、行動してくれること」。第三に「労を惜しまず、かつスピーディーに動いてくれること」。そして最後に、手数料が安ければいうことはないですよね。
1.知識
不動産会社では担当者は通常、宅建主任士の資格を有していますので、この点を確認すれば一定の知識水準に達しています。
2.利益を最大に
「自分の利益を最大にしてくれるかどうか」は見極めが難しいですね。まず、不動産の相談に行ったとき、強引に売買を勧めるような担当者は良くありません。ただこの業界では、いつまでも悩んでいると進まないもの。そのため、大事なときに背中を押してくれえることも重要なのですが。
同じ背中を押すにしても、「なぜそうなのか」「それが本当にベストの選択なのか」をデータや知識・経験を持ち寄って説明してくれるような担当がいる不動産会社なら、間違いはなさそうです。
不動産業界では、「両手狙い」というのがあります。売主と買主の双方を自社のお客さんの中から見つけようとする風習のことです。不動産会社にとっては手数料がいっぺんに稼げるのですが、代理人としては双方代理と言い、率直に言うとあまり好ましい代理人ではありません。このような傾向がある不動産会社には要注意です。
3.労を惜しまずスピーディーに
これも不動産会社を選ぶ際には大切です。「とにかく実績主義で、担当者がもうけにならないことは全然やってくれない」とか「人手が不足しているのかスピーディーな対応が受けられない」という不動産会社はあまり期待ができません。
4.手数料
手数料は、基本的にはサービスの対価。そのため、規定通り支払う代わりに最大限のサービスの提供をお願いするほうがベターです。その上で、なお安くしてくれればそれはそれで一番いいのですけれど。