このところ、宅配便業者のスタッフの皆さんが疲弊しているという報道が盛んに行われています。宅配便を利用する側の私たちも、たとえば再配達を依頼するのは申し訳ないと感じることもありますので、宅配ボックスや、マンションの管理人・コンシェルジュに受け取ってもらえるサービスが利用できると便利です。
宅配ボックスの仕組み
マンションなどに設置されることの多い宅配ボックスの仕組みは次の通りです。
宅配業者の人が荷物を持ってきたとき、住人が留守だった場合には、宅配ボックスに荷物を入れてもらいます。その後、業者の人は宅配ボックスを施錠しますが、施錠の方法は宅配ボックスによって違います。
数字を合わせる方式
施錠後、業者の人は「○○番のボックスに荷物を入れました。暗証番号は****です」という不在票を住人のポストに入れてくれます。住人が帰宅した後に、暗証番号をもとに解錠して荷物を受け取ります。
カードキーで解錠する方式
宅配ボックスの利用状況・トラブルの有無が、コントロールセンターなどで監視されているタイプもあります。マンションの住民は、カードキーを使って解錠します。
宅配ボックスにもトラブルが!?
宅配ボックスは「せっかく設置されているのに、使われない」という問題が起こっています。
理由としては、「荷物が住人に届かない可能性があるので、宅配便業者側が警戒してしまう」のです。特に数字をあわせるタイプの宅配ボックスは、「暗証番号を書き間違えた、書き忘れた」というトラブルや、「他人が、ポストに入れられた不在票の内容を盗み見て、荷物を持ち去る」というトラブルも考えられます。
また、宅配ボックスにいつまでも荷物を置きっぱなしにする人が多く、空きがないために利用したくてもできないというトラブルもあります。
「うちの物件には宅配ボックスがあるから、売却するときにも有利にちがいない」と思っていても、その宅配ボックスが使われていないという現状があれば、話は変わってきます。
仕事などで日中は留守というご家族も増えているので、今後も宅配ボックスの性能や管理人・コンシェルジュの仕事は幅広いものになっていくでしょう。ただ「設備がある」というだけではなく、時代の流れに応じた性能やサービスが提供されていることが、売却価格を左右する要素になりますね。
⇒ 次回の記事では戸建て住宅向け宅配ボックスについて取り上げます。