西ドイツの音楽グループ「Dschinghis Khan」が1979年に歌い大ヒットした楽曲「Dschinghis Khan」。この曲はモンゴル帝国の初代皇帝であるチンギス・カンについて歌ったもので、インパクトのある掛け声や歌いやすいメロディが印象的です。
移動式住居「ゲル」も近代化
モンゴル高原に住む遊牧民は「ゲル」「パオ」と呼ばれる移動式住居で暮らしていることで知られます。遊牧を続ける人々にとって、簡単に移動できる住居は必要不可欠なものです。
現代のゲルは、太陽光発電のソーラーパネルや衛星放送を受信するためのアンテナなども設置され、草原の真ん中で周りが何もないようなときにも、テレビ放送を視聴したり、スマートフォンを使ったりすることができる様子です。
現代の移動式住居「トレーラーハウス」
モンゴル帝国が栄えてきた時期には、ゲルに車輪をつけ、馬がけん引して移動していたということもあったようです。
車輪のついた住居といえば、現代では「トレーラーハウス」があります。日本ではこの名称が知られていますが、発祥の地であるアメリカでは「キャンピングトレーラー」などの呼び方が一般的です。
トレーラーハウスの内部では、ガスや電気も利用できますし、水道や電話を引き込むこともできます。
ではトレーラーハウスは「家」なのか、「車両」なのかが気になります。現代のところ、建築基準法における建築物の定義に該当しないため、トレーラーハウスは原則として家(建築物)ではなく車両であるという扱いがされています(例外もあり)。
トレーラーハウスのメリットを活かせる場合とは?
現在のところ建築物に該当しないとされるトレーラーハウスで暮らすと、固定資産税がかかりません。また、農地や市街化調整区域など住宅が建てられない場所でも、トレーラーハウスをけん引してくることができれば、その場で暮らすことはできます。
また地面に直接建物を建てる場合とは違い、更地に戻すことが容易です。よそへ移動したくなったら、ハウスごとけん引して移動してしまえばいいからです。
もしも、「活用できていない空き地がある」「数年後には別の用途に使いたいと思っている土地がある」という人は、「トレーラーハウスで数年間だけ利用しませんか?」と呼び掛けてみるのも1つの方法かもしれませんね。