酷暑と言われた夏が終わり、短い秋を経て、あっという間に冬がやってきた感じがする2016年。年末調整や確定申告に使う生命保険料控除証明書なども、既にお手元に届いたでしょうか? 年末年始はご家族、ご親戚などが集まる機会も増えるので、お手持ちの不動産を含む資産の今後について考えるのに、ちょうどよい時期でもあります。

寒冷地に別宅や別荘がある場合

避暑を目的として、涼しい地域(たとえば軽井沢や蓼科など)に別荘を構えている場合、冬の間は積雪もありますし、水道管の凍結なども考えられるので、夏季とは違った管理が必要です。
留守中の別荘の管理は、管理会社に依頼していることが多いと思われますが、果たしてしっかりと管理が行われているでしょうか? せっかくお持ちの貴重な資産なのですから、できるだけ別荘にも足を運び、実際の管理について目を配っておきましょう。
別荘そのものだけではなく、別荘のあるエリアまで続く道路もチェックしましょう。タイヤチェーンなどを装着して走行する人が増え、路面そのものも凍結しますので、別荘地までの道路の舗装が一冬で傷んでしまうことも、稀ではありません。

開発会社や管理会社の運営状況も確認を

別荘地の開発会社が、寒冷地でも耐えうるだけの物件を建築してくれていれば安心なのですが、外観のカッコよさなどを重視したデザインを行っている場合、たとえば冬の間は部屋の中で過ごしているのに寒さが非常にひどいことや、暖房機器のトラブルが起こること、さらには積雪によって屋根や軒先が傷んでしまう可能性もあります。開発会社の姿勢はどうだったでしょうか?
また、別荘地の開発をおこなった会社が、経営不振に陥り、その地域から撤退してしまったり、管理会社がそのエリアの管理業務から撤退するなどの変化はないでしょうか?
さらに、管理会社が別荘から離れた場所にある場合も、万が一のトラブルの際に駆けつけてもらえるかどうか、注意が必要です。

管理状況のチェックが別荘を売却するときに役立つ

今回ご紹介したチェック事項は、別荘を保有し続け、今後も一家団らんや、ご親戚、ご友人との交流に使いたい場合にも役立ちます。一方で、別荘を売却すると決めたときにも、別荘がその地域の気候に合わせて、きちんと管理されているという事実が、有利に働きます。
別荘を買う人は、大きな決断をして多額のお金を払うのですから、現地に赴き細部までチェックした上で購入を決めるものです。売却する時に、できるだけ良い条件で手放すことができるよう、別荘の管理状況について、ご家族やご親戚と共に確認しましょう。
 
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