(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
9月22日は「国際ビーチクリーンアップデー」だ。
アメリカ・サンフランシスコに本部のある海洋自然保護センターが1985(昭和60)年から実施したもので、日本ではクリーンアップ全国事務局(一般社団法人JEAN)が1990(平成2)年から実施している国際的な海洋環境保護活動である。
世界で一斉に同じ時期に同じ方法でビーチをクリーンにする(ごみ拾いをする)ことで、多くのごみに関するデータを蓄積することができ、またそこから海ごみ問題の解決に向けた様々な活動を行なっているという。確かに、「国際」ビーチクーリンアップと名が付いていることから世界中で取り組まれていることはわかるが、その方法も統一されているとは驚きである。しかも、ただきれいにするだけではなく、どの地域にどのようなごみがあり、環境への影響は何か、経済的影響はどの程度か、日本のごみはどこへ流れ出ているのか等様々な観点から分析され、問題解決方法が考えられている。
夏休みには多くの人がビーチを利用するため、9月22日はかなりの量のごみがあるといい、日本全国でおよそ100トンものごみが回収されている。
海を利用する際は、必ず自分のごみは持ち帰るようにしたいものだ
ビーチは誰のものか
ビーチ(海岸)は「土地」であるため海岸法により、管理者が定められている。一般的に都道府県知事が管理者であるため国の管理下にあるが、部分的には私有地のものもあり、プライベートビーチとよばれる。そうしたものは、ホテル等が海岸管理者から許可を得ている場合である。
海外でもその国や地域によって様々なルールがあるようだ。
ビーチを個人や私企業が所有し、そのビーチを使用する際は、使用料を払わなければならないところもある。
南太平洋に浮かぶサモアでは、ビーチを所有するには、そのビーチの目の前に住んでいる人だけ。、ビーチを利用するには、所有者に許可を得てお金を払わなければいけない。これが法的な拘束をともなうものかは不明なのだが、現地の人は、自分の家の目の前の海でいつも泳ぎ、彼らの間ではどこからどこが誰のものかわかっているらしい。
日本では「海」は「土地」ではないので所有権の対象にならないとされており、公共用物として国が直接管理することになっている。
誰のものでもない、があだとなり、無責任に汚したりごみを放置したり不心得者が現れるのかもしれない。