(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
9月13日は日本を代表する建築家・安藤忠雄の誕生日だ。
安藤忠雄は、1941年大阪に生まれた。3人兄弟で、双子の兄だ。
北山孝雄は土地利用コンサルタントやデザイン制作を行う会社の代表だ。また、末の弟である北山孝二郎も建築家として活躍している。
安藤はプロボクサー時を経て、独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立するという異色の経歴の持ち主として知られている。代表作は「光の教会」「地中美術館」「表参道ヒルズ」「東急東横線渋谷駅」など枚挙にいとまがない。
安藤の建築は、板のように構成する打ち放しのコンクリートがとみに有名だ。コンクリートに囲まれた空間に浮かぶ静謐な陰影が、安藤建築の魅力のひとつになっている。
現在も先進的な建築を精力的に生み出し続けている安藤は、1979年に「住吉の長屋」で日本建築学会賞をしてから現在に到るまで、16の賞を受賞。1987年からアメリカのイェール大学やコロンビア大学、ハーバード大学の客員教授も歴任している。1997年からは東京大学教授となり2003年に定年退官、名誉教授となった。
世界的な建築家としての評価はゆるぎない。
不動産の価値を上げる意匠建築
不動産を取扱う際、建築の意匠(デザイン)は大きな価値を持つ。「デザイナーズマンション」という言葉があるように、デザイン性の高さを追求したマンションや家は、普通とはちがう、おしゃれな住まいにこだわる人々にとって需要の高い物件になる。
ひと時代前のデザイナーズマンションといえば、おしゃれなだけで使い勝手がイマイチな、見た目だけのデザインに凝っているものが多いイメージがあるが、現在は機能面にもデザインが行き届いている物件が増えてきているようだ。
賃貸マンション、賃貸住宅の運用の際、デザイナーズ物件を取り入れて不動産価値を高めるにはポイントがある。それは「何年たっても色褪せないデザイン」である。そこで大切なのが、「機能美」であるといえよう。名建築にあるような、余計なものをそぎ落とし、機能的で美しいデザインは、何年たっても魅力が損なわれることはない。
もちろん、現在人気の中古物件のデザイナーズリノベーションも、不動産価値を上げるものだ。これから不動産の運用や購入を考えている方は、意匠建築を取り入れることを考慮に入れてみるのもいいだろう。