(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)

8月26日は、「映画『君の名は。』が公開された日」だ。

『君の名は。』は2016年の8月26日に公開された、新海誠監督による6作目の長編アニメーション映画だ。東京に暮らす少年・瀧(たき)と飛騨の山奥で暮らす少女・三葉(みつは)の身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという架空の彗星「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描く。

8月26日の初日を合わせた3日間では、動員96万人、興行収入12.8億円を記録した。そして公開から9月22日までの28日間の興行収入が100億円を突破し、日本のアニメーション監督では宮崎駿に続く2人目の達成となった。また15週目には興行収入199億円を突破し、196億円の『ハウルの動く城』を超えたため、日本映画歴代2位となった。最終興行収入は250.3億円と、日本国内で公開された映画としては、歴代4位の記録となった。

さらに本作は、世界125の国と地域でも公開された。2017年1月18日時点で、全世界での興行収入合計が2億8,100万ドルに達し、『千と千尋の神隠し』の2億7,500万ドルを抜いて、日本映画として史上最高となった。

映画の大ヒットで現地にはどんな変化があるか

映画の公開後、話題になったのが「聖地巡礼」である。これは映画のモデルとなった場所にファンが訪れるというもので、各地でそれに合わせた取り組みが行われている。

『君の名は。』では、岐阜県の飛騨市や長野県小海町の松原湖と大月湖、そして東京都の須賀神社(新宿区)、四ツ谷駅、新宿駅などが登場するほか、信濃町駅前の歩道橋や明治神宮外苑の聖徳記念絵画館、西武新宿駅前の大型街頭ビジョン、新宿警察署裏交差点なども登場する。

これらの地域は、映画の大ヒットの影響で国内外から「聖地巡礼」の観光客で賑わった。映画のシーンと同じ角度で撮影しようとする人で行列ができたことも少なくない。

ところで、岐阜県飛騨市、長野県小海町はともに移住・定住にも力を入れている。移住・定住を考えている人向けのポータルサイトでは、現地で職人になった人の話や、空き家情報なども充実している。

大ヒット映画の「聖地」となったことを除いても、自然豊かで伝統と歴史を感じながら過ごすことができる地域である。「聖地巡礼」でなくとも一度訪れてみる価値があるはずだ。

 
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