(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
8月19日はアメリカ合衆国における「航空の日(National Aviation Day)」だ。
1939年、第32代大統領であったフランクリン・ルーズベルトライトが制定した記念日だ。この日は、人類初の動力飛行を成功させたことで有名なライト兄弟の弟である、オーヴィル・ライトの誕生日にちなんで設定された。
兄ウィルバーと弟オーヴィルのライト兄弟が動力飛行を成功させたのは、1903年の12月17日のことだった。飛行実験はノースカロライナ州のキルデビルヒルズ近郊で行われ、ライトフライヤー号と名付けた兄弟開発の飛行機に、オーヴィル・ライトが乗った。4回の飛行実験を行い、4回目には59秒間260mの飛行を成し遂げたという。
ライトフライヤー号は、自作のガソリンエンジンや減速機を搭載しており、軽量構造で、腹ばいに乗っている操縦者が、左右の主翼を捻ることで機体を傾け、方向転換ができるようになっている。ライト兄弟が動力飛行を成功させて以降、飛行機事業への参入が増え、より速く、高く、遠く飛べるようにと、飛行機の改良が急速に進んでいき、1914年からの第一次世界大戦では、軍用機として実用化されるまでになった。
飛行機も不動産になる!
不動産といえば、土地と建物のイメージがある。しかし、それ自体が土地に定着していない「動産」と言えるものでも、不動産と似たような性質を持っていれば、不動産とみなすこともできる。そのなかでも、代表的なのが、船舶や航空機だ。
理由としては、持ち運びできず、動かすことも容易でない上に、自動車などとは違い、土地や建物と同様に財産価値が高いことが挙げられる。
特に、航空機は自家用ジェット機でも数億円〜数十億円と高額だ。ビジネスジェットのガルフストリームのものは、安くても20億円、年間の維持費は2~3億円となっている。このように高額で不動産と同様に価値がたかいことから、不動産とみなされる。
また、税制面においても飛行機は不動産とみなされている。20トン以上の航空機を賃貸することで得た所得は、不動産所得として扱われ、それに即した申告をする必要がある。
航空機の価格や維持費は莫大なものであるが、不動産としての価値も高く、利益を生み出しやすい。しかし、一方で故障や墜落した場合の損害も大きく、まさにハイリスクハイリターンの不動産と言えるだろう。
(敬称略)