(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
8月15日は与謝野晶子の『みだれ髪』発刊日だ。
与謝野晶子は、明治11年(1878年)大阪府堺市の老舗和菓子屋「駿河屋」の三女として生まれた。宿院尋常小学校に通っていた頃、9歳で漢学塾に入り、琴や三味線を習った。堺女学校(現大阪府立泉陽高等学校)に入学し『源氏物語』をはじめとする古典に親しみ、17歳から歌を詠み始めたという。
明治33年(1900年)には与謝野鉄幹主宰の『明星』に短歌を発表していく。そして翌34年の8月15日、晶子が23歳のときに処女歌集『みだれ髪』が東京新詩社と伊藤文友館の共版として刊行された。女性の恋愛感情を素直に詠んだ斬新な作風は当時賛否両論を巻き起こしたものの、青年層から熱狂的に支持された。
昭和48年(1973年)には、孫の与謝野馨(後の第74代内閣官房長官)によって主婦の友社から復刊されている。
堺市堺区にある与謝野晶子の生家跡には「海こひし潮の遠鳴りかぞへつつ少女となりし父母の家」の歌碑がある。また、堺区に来た際は晶子の歌碑だけでなく、晶子と鉄幹を引き合わせたといわれる覚応寺、二人がはじめてデートした浜寺公園など、晶子の歴史にまつわるスポット巡りを楽しんでみても良いだろう。
また近年増加している外国人観光客に、日本文学における重要な人物である与謝野晶子を知ってもらうため、晶子の生家跡の歌碑は、生家の様子をビジュアルに表現できるようにし、英語・中国語・ハングルの説明文も加えられている。
与謝野晶子生誕の地・堺市堺区の不動産情報は?
堺市堺区の地価は、大阪府平均よりも低い。2018年3月に発表された大阪府の地価平均が、90.1万円/坪、27.3万円/平方メートルであるのに対して、堺市堺区の地価は51.7万円/坪、15.7万円/平方メートルである。
堺市堺区の地価は上がっており、地価上昇率は+2.64%(前年比)である。この上昇率は大阪府内における70市区町内のなかでも6位となっている。
堺区には大仙公園や仁徳天皇陵古墳以外にも文化財や名所と呼ばれる場所が多い。
堺市としても、以前から百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向けたPR活動をはじめとして、堺市がもつ貴重な歴史文化資産の発信に取り組んでいる。
「もののはじまりなんでも堺」を掲げる堺市、そしてその中核をなす堺区では文化発信の歴史を感じることができるだろう。