(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
8月11日は「ソフトバンク創業者・孫正義の誕生日」だ。今年61歳になる孫正義は、1957年のこの日、佐賀県鳥栖市に生まれた。
孫正義はソフトバンクグループの代表取締役会長兼社長をはじめ、ヤフー株式会社の取締役、福岡ソフトバンクホークス取締役など、複数の会長・取締役職を担う、日本を代表する実業家として知られている。
在日韓国人実業家の二男として(※)九州で生まれ育った孫は、福岡県の高等学校に入学したものの、1年で中退。1974年に単身渡米し、サンフランシスコのセラモンテ高等学校の2年生に編入してから、わずか3週間で、3・4年生へと飛び級し、高校卒業検定試験に合格し退学したという秀才である。さらに、1980年にカリフォルニア大学を卒業するまでに、シャープへの自動翻訳機の売り込み、ソフトウェア開発会社を設立するなど若くして実業家の頭角を現していた。
帰国後の1981年には、福岡県でコンピューター卸売事業を行う会社と「日本ソフトバンク」を設立。慢性肝炎で一時期は第一線を退いていたものの、復帰し、1990年には「ソフトバンク株式会社」に社名を変更した。そこから、米ヤフーとの合弁会社の設立をはじめ、様々なビジネスを成功させ、大物経営者としての立ち位置を確立していったのだ。
※現在は日本に帰化している。
不動産関連分野のひとつ、オフィススペースにも投資
ソフトバンクグループといえば、モバイル端末などの電気通信事業や、インターネット関連事業を行う会社というイメージが強いが、ここ数年で投資事業に主軸を移しつつあるのをご存知だろうか。
次世代につながる企業やプラットフォーム・ビジネスに対して投資を行う、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」。10兆円を超える出資コミットメント持ち、特にこの1年ほどは、アメリカを中心に、不動産関連分野のビジネスへ投資を立て続けに行なっているという。
不動産仲介を行う「Compass」、住宅保険の「Lemonade」というスタートアップへの投資だけではなく、2017年8月には「WeWork」にも約4,777億円(※当時のレート換算)を投資した。
コワーキングスペースの大手である「WeWork」は、ワークスペースをフリーランスの個人や、企業にも提供し、日本でも東京、横浜、大阪、福岡にオフィススペースを展開している会社だ。これからも、不動産関連事業に巨額な投資をする孫正義の動向から目が離せない。