(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
8月9日は「パーク(駐車場)の日」だ。
この記念日は、1998年にパーク24株式会社によって、路上駐車の危険性を啓発する日として制定された。パーク24は駐車場事業を手がける会社で、黄色と黒の看板が目印の駐車場「タイムズ24」のほか、レンタカー事業や、カーシェアリング事業も手がけている。
24時間営業のコインパーキング、タイムズのひとつめの駐車場がオープンしたのは1991年のこと。東京・上野に誕生した。そして、現在ではコインパーキング業界で首位にあり続けている。
パーク24の駐車場運営件数は2017年10月時点で、全国47都道府県に約18,000件、約60万台の駐車場と駐車スペースを運営している。さらに、2017年の駐車場事業の開発件数と台数を見ると、16,972件と577,185台となっており、2016年度よりも1,180件と46,050台が純増し、ますます事業を拡大させている。
駐車場経営で土地活用
年々駐車場開発件数を増やし続けているタイムズだが、なぜここまで駐車場の運営件数が増えるのかというと、やはり投資リスクの少なさにあるだろう。
コインパーキングが生まれる前は、料の徴収のために管理人の常駐が必要だった。人件費を考えると、一定規模の駐車台数が必要でまとまった土地でなければ利益をあげられなかったのだ。
無人での運営を可能にしたのは、フラップ板だ。料金を支払わなければ、出車できないため大半のフリーライドを防ぐことができた。
無人運営が可能になり、90年代に入ると、狭小地の土地活用として爆発的な拡大をすることになる。当時のビジネス誌には「日本に残された最後の成長市場」などと、新ビジネスの期待がうたわれている。インターネットが登場する前の話しである。
実際にコインパーキングは、初期費用、運営・管理費が少なく、無人管理で手間をかけずに、毎月一定の安定した収入が得られる。さらには撤退も容易なので、周辺との一体開発のために寝かせた土地にはもってこいの土地活用方法といえよう。