(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)

2018年の8月5日は「タクシーの日」だ。

日本で初めてのタクシー会社が営業を開始する予定日が1912年のこの日だったことに由来している。記念日としては、東京乗用旅客自動車協会(東旅協)が1984年に制定し、翌年の1985年からイベントなどが実施されるようになった。また、タクシーの日にちなみ、地域によっては全国キャンペーンを展開するタクシー協会もある。

人々の生活に欠かせないタクシーだが、最近の変化といえば2017年に、東京23区内の初乗り運賃が410円となったことが記憶に新しい。以前は、680円~710円だったが、2km以内の少しの距離を移動するために使う機会が多い東京では割高感が多かった。そのため、初乗り料金が410円に引き下げられ、「ちょい乗り」需要の拡大が期待されている。

実はタクシー料金は全国で統一されておらず、初乗り運賃や、加算金額も地域によって違う。いくつかの地域のタクシー料金をみてみると、東京都の初乗運賃(1052mまで)410円、以降237mごとに80円となっており、東北地方では、秋田市のタクシー運賃が初乗運賃(1500mまで)730円、以降233mごとに100円と東北の他エリアと比べて割高だ。

関東では、神奈川県のタクシー運賃が初乗運賃(2000mま)730円、以降293mごとに90円と割高だが、秋田よりは安い。大阪は、初乗運賃(2000m)まで680円、以降266mごとに80円だ。

全国でもっともタクシー運賃が安いエリアが沖縄だ。初乗運賃(1750mまで)550円、以降372mごとに70円となっている。

タクシーの屋根上にある行灯の由来

ところで、ほとんどのタクシーの屋根上に設置されている、社名灯ともよばれる行灯の由来をご存知だろうか。そもそも行灯ができた理由は、防犯のためであった。昭和20年代にタクシー強盗が横行したときに開発されたもので、非常の時は赤く点滅させることができる。

現在は会社ごとに個性的なデザインが揃い、行灯ファンが高じて収集する人もいるほどだ。

タクシー会社も不動産事業を展開

タクシー会社は、必ずしもタクシー事業のみを取り扱っているわけではない。「大和」マークがついた丸い行灯が目印の大和自動車交通は、不動産事業などにも積極的に取り組んでいる。都内に18棟の賃貸ビルと、賃貸マンションを運営し、会社が保有している土地を有効活用しているのだ。

また愛知県・名古屋エリアでの大手タクシー会社である宝交通も、名古屋市内に複数の賃貸マンションを所有している。

タクシー会社は配車のために運営エリアの各所に車庫や待機所などの不動産を所有する。統廃合などによって生じた遊休地を賃貸マンションなどによって有効活用するケースが多いのかもしれない。

 
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