( 画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
7月28日、7(な)2(っ)8(ぱ)という語呂合わせから、「菜っ葉の日」となった。
菜っ葉を食べて健康に、夏バテなどせずに過ごそうというねらいもあるようだ。
ちなみに「菜っ葉」とは葉や茎を食べる野菜のことで「葉茎菜」(ようけいさい)ともいわれている。葉茎菜類に属する野菜はたくさんあり、小松菜、ほうれん草、春菊、チンゲンサイ、明日葉や、キャベツ、アスパラ、ブロッコリー、ニラやもやしなどもそれにあたる。
夏に旬を迎える葉茎菜は、キャベツ、レタス、空芯菜などあげられる。
その中で、手軽に手に入り、料理などにも使いやすいのはキャベツだろう。
ビタミンCやK、カルシウムを含んでおり、美容や健康に良いといわれている。また、胃の粘膜の修復や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防にも良いとされるビタミンUが含まれているのも特徴だ。
夏は冷たいものを食べたり飲んだりするせいで、胃にも負担をかけてしまいがちだ。ここは一つ、キャベツを食べて、胃をいたわりたいものだ。他の葉茎菜も栄養価が優れているものが多く、健康の維持に欠かせないものばかりだ。我が身をふりかえり思うところあるようなら、積極的にとるべきだろう。
菜っ葉をたくさん買っているのは?
総務省統計局が行った二人以上の世帯への家計調査によると、平成27年〜29年の平均購入数量を県庁所在地及び政令指定都市ごとに分けて調査した結果、葉茎菜類を多く購入しているのは
1.千葉市 71,644
2.相模原市 71,487
3.横浜市 69,786
4.さいたま市 69,266
※単位(g)
というランキング結果が出た。
各市の人口と世帯数、また平均寿命についても調べてみたところ、
1.横浜市 3,740,833人/1,689,894世帯
平均寿命 (男性)78.5歳(女性)84.8歳
2.さいたま市 1,298,514人/587,675世帯
平均寿命 (男性)78.8 歳(女性)84.7歳
3.千葉市 977,485人/434,060世帯
平均寿命 (男性)78.8 歳(女性)84.6歳
4.相模原市 723,507人/322,348世帯
平均寿命 (男性)78.5 歳(女性) 85.3歳
となっていて、必ずしも人口と葉茎菜類の購入数量は比例していないことがわかる。
しかしながら、平均寿命を比較してみると全国平均が男性77.7歳、女性84.6歳なのだが、
葉茎菜類の購入数量上位4 位にランクインしているさいたま市の平均寿命は、全国平均を男女ともに上回っている。
これはやはり、平均寿命が長い街に暮らしてみたら何か長寿のヒントが見つかるのではないか、とさえ思えてくる結果だ。長寿の秘訣のひとつに、葉茎菜類をたくさん食べている、ということが関係しているかもしれない。
変わる不動産活用
不動産ビジネスと畑は切ってもきれない関係がある。高度経済成長期以降、農地の有効活用が不動産ビジネスを発展させたのは間違いない。
区画整理やインフラの敷設計画によって地価があがり、農地が高額で取引され、収益不動産を建設するなどで望外な収益を手にした人も多い。さらに、80年代のアパート建築ブームで、その傾向は強まった。
しかし、21世紀に入り人口減少が顕著になると過剰な住宅建設を嫌う向きも多い。
そうした背景から農地のままシェア畑として貸し出すニュービジネスも登場している。運営会社は農地所有者から土地を借り上げて、区分で利用者を募るのだ。住宅を建てるのと違い農地転用が必要ないため、税制上の優遇を受けながら、収益が得られるメリットがある。
公営の市民農園と違い、管理人が常駐して日常的な業務を代行してくれるため利用者は来たい時だけ土いじりが楽しめるようになっている。気軽な農業体験として人気のようだ。
このように菜っ葉がなる農地と不動産ビジネスとの関係は変容しつつある。