(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)

「スイカの日」は、7月27日だ。スーパーの特売で覚えている人も多いのかもしれない。

その由来はスイカの特徴ともいえる縦縞模様が綱のように見えることから、「夏の綱」、な(7)つのつ(2)な(7)という語呂合わせなのだとか。また、この時期がスイカの旬であること、そしてかつてスイカは夏の野菜や果物の中で「横綱」のような存在だったということも起因している。

スイカの原産は南アフリカ。日本には室町時代以降に中国から伝わってきたのだという。「西瓜」と書くのは、中国の西方から伝わった瓜ということでその名がついた。

元々、暑い地域が原産というだけあって、スイカはまさに、暑い季節にぴったりの果実といえる。果肉の90%が水分であり、栄養価も優れている。βカロテン、リコピン、ビタミンCが含まれており、美容や健康にも良いといわれている。また、ビタミンB1、B2、果糖やブドウ糖も含まれているので、疲労回復や夏バテにも効果を発揮する。特に塩分と一緒にスイカを食べることで汗と一緒に失われたナトリウムを補うことができ、素早く疲労や夏バテを回復できるのだという。

昔から「スイカに塩をかけて食べると甘くなる」といわれてきたが、「スイカ+塩」という組み合わせは、味以上にスイカの栄養素を効率よく摂ることができる、素晴らしい食べ方だったというわけだ。

スイカの収穫量日本一は熊本県

スイカの収穫量日本一の県は熊本県で、収穫量は約5万2,000トンと全体の約15.3%だ。

一般的にスイカは1株から2~3玉収穫するのだが、熊本県産スイカは1株から1玉だけを収穫する栽培法を採用しているという。

そのため、甘みや味にバラつきがなく、ギュッと美味しさが凝縮された、濃厚な味のスイカができるのだという。収穫量日本一をほこりながら、美味しさにこだわり、大量に収穫できない栽培法を採用しているというのは驚きだ。そのこだわりこそが、日本一になった理由なのかもしれない。

その熊本県の中でもさらにスイカの作付面積、生産量ともに県内1位の熊本市植木町。2018年の植木駅周辺の1坪あたりの平均単価は11.6万円で、前年に比べ+2.13%と、上昇している。

中央卸売市場(東京都)が発表している青果物の週間市況によると、2018年7月第三週のスイカの卸値の中央値は1キロ当たり270円程度だった。スイカ1玉を8キロと仮定すると、植木駅周辺の土地は1坪約53玉分だ。

植木駅周辺の土地価格を見てみると、日本全国の駅周辺の地価ランキングで5122駅中3544位。植木駅周辺で地価が最も高いのが熊本市北区植木町舞尾字石佛627番7で、1坪あたり15.6万円。最も安いのは 熊本市北区植木町広住字大道387番8で、1坪あたり9.5万円。

広大な土地に作られたハウスで美味しいスイカは1年中、すくすくと育っている。

 
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