(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
今となっては日本で当たりまえに食べられている「ソフトクリーム」。一般の日本人が初めてソフトクリームを食べたのは1951年の7月3日、東京の青山の明治神宮外苑で開催された、アメリカ独立記念日を祝うカーニバル(米軍主催)でのことだったとされる。
この日、初めて日本でコーン入りのソフトクリームが販売されたといわれており、日本ソフトクリーム協議会によって「ソフトクリームの日」が制定された。
梅雨が明け、暑い季節が訪れると食べたくなるのがソフトクリームやアイスクリームだ。どちらも冷たくて様々なフレーバーを楽しめるものだが、一体どのような違いがあるのだろうか?
実は、日本におけるアイスクリームの歴史は、ソフトクリームに比べて意外と古く、1875年に東京の麹町にある開新堂がアイスクリームを売り出しはじめ、一般にも知られるようになった。
このように日本においてソフトクリームとアイスクリームは歴史に違いがあるが、食品の違いとしては「保管温度」に違いがある。ソフトクリームの保管温度はー5℃〜ー7℃程度にフリージングされたもので、アイスクリームのように固めないまま食べることができる。また、食感も滑らかなのが特徴だ。一方で、アイスクリームはソフトクリーム状のものを容器に流し入れ、それをー30℃程度で急速冷凍させたものをいい、その保管温度は-25~-30℃とかなり低くなっている。
それまで容器に入れられていたアイスクリームが、柔らかいソフトクリームとして食べられるコーンに入れられていたのは、当時の日本人にとって新鮮だっただろう。
なぜ明治神宮付近でカーニバルが開催されたのか
カーニバルが行われた1951年は、戦後の復興のために急速に成長していた頃だ。明治神宮の隣には、米軍の施設「ワシントンハイツ」が建てられ、1964年に返還されるまで、兵舎や居住宿舎が建てられ、多くの欧米人が住んでいたのだという。
現在ワシントンハイツがあったエリアは、代々木公園や国立代々木競技場、NHK放送センターなどが建てられている。そんな歴史に思いを馳せながら、代々木公園のベンチに座り、ソフトクリームを食べてみるのもいいかもしれない。
そんな外苑前周辺のエリアだが、住みたい街として不動の人気を誇るエリアでもある。流行に敏感な若者やクリエイターが数多く住んでおり、おしゃれな飲食店やショップには事欠かない。
表参道ヒルズやラフォーレ原宿などの商業施設にも徒歩でいける。そのうえ、海外の有名レストランやスイーツの店が最初に出店することも多く、テレビの撮影に出くわすこともしばしばある。東京・都会の暮らしを満喫することができるだろう。
一方で、都内でも有数の高家賃エリアでもあり、1Rで12万円前後、2LDKならば25万円前後と住む人を選ぶのも間違いない。
トレンディな都会生活はなかなか手が届きそうもない。