(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)
岡山県湯原温泉がある湯原町「うるおいあるまちづくり委員会」が1987年(昭和62年)に制定した。由来は「ろ(6)てんぶ(2)ろ(6)」の語呂。
告知チラシにはこうある。
湧き出でる温泉に感謝
温泉を守り続けてくださった先人に感謝
温泉を支える地元の方々に感謝
お越しくださるお客様に感謝
(6.26 露天風呂の日実行委員会・湯原町旅館協同組合内)
温泉と、その恵みによって繋がれている全ての縁に感謝する日なのだ。平成30年で32回を迎える「露天風呂の日」発祥の温泉地である湯原温泉は、毎年この日にはイベントを敢行し、お得な料金で入浴ができる取り組みで盛り上がっているようだ。
最近では湯原温泉以外でもさまざまな温泉地で「露天風呂の日」のイベントやお得なプランなどもあるので、利用してみるのも良いだろう。
湯原温泉は多数の自噴する温泉が存在し、古くから人々に愛されてきた。
その歴史は古く、湯原温泉が歴史上に初めて登場したのは豊臣秀吉の時代にまでさかのぼる。秀吉の家臣である宇喜多秀家が母「おふくの方」のために湯治場を開設したと言う記述が残っている。このおふくは秀吉がまだ羽柴を名乗っていた頃に秀吉の側室となり、寵愛を受けたという戦乱の世で数奇な運命を辿った女性でもある。
宇喜多秀家の出世の陰には、そんな美しい母が秀吉からの寵愛を受けたことが少なからず影響したとも伝えられており、我が子を守り抜いた強くたくましい母だったのかもしれない。そんな母のために療養の地として湯屋を作った秀家。戦乱の世で必死に生き抜いた親子の愛情を感じる温泉開設秘話なのである。
日本は全国各地に温泉が湧き出る「温泉の国」でもあるが、数ある温泉の中で人気の温泉地はどこなのだろうか。好きな温泉地について、旅行サイトが2018 年1月〜3月に集めた集計によると
東日本
1位 箱根湯本温泉(神奈川県)
2位 草津温泉(群馬県)
3位 登別温泉(北海道)
西日本
1位 下呂温泉(岐阜県)
2位 有馬温泉(兵庫県)
3位 別府温泉(大分県)
ということで、納得の結果といえるだろう。
温泉地箱根は高級住宅地としても有名
ちなみに箱根町にある駅の中で一番地価が高いのが小涌谷駅で1坪あたり33.4万円、次が強羅駅で1坪あたり9.8万円だ。小涌谷といえば、箱根マラソンのコースにもなっており、大人気の温泉テーマパークやホテルなどがあることでも有名だ。人気エリアだけに地価の高さにも納得だ。
箱根エリアの不動産会社では、一戸建てやマンション、アパート、土地などの他に温泉付きのマンションやホテル、さらには保養所まで売買されている。所変われば、品変わるとは言うが、不動産業界にあって、保養所の売買に関わることはまれだろう…。