(画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)

1945年(昭和20年)6月23日、太平洋戦争での沖縄戦における組織的戦闘が集結したことにちなむ。沖縄県が定めた記念日である。

1940年(昭和15年)の国勢調査によると沖縄県の人口は約57万5千人だった。沖縄戦は、日本国内で唯一、一般住民を巻き込んだ地上戦が行われた地である。その地獄のような激しい3ヶ月の戦闘の間、20万もの尊い命が失われた。そのうちの約半数の9万4千人の犠牲者が兵士ではなく、民間人だった。

深い傷を負った沖縄にとって、この日は沖縄戦の戦没者の霊を慰め、平和を祈る日として、本土復帰前には休日と定められていた。しかし1972年の本土復帰によって、法的根拠を失った時期もあった。1991年の地方自治法の改正で再び正式な公休日となり、県庁や隠し町村役場、公立の学校などは休日となっている。一方で、民間企業ではこの日を休業日とすることはなくなっているようだ。

毎年慰霊の日には糸満市にある平和記念公園において沖縄全戦没者追悼式が行われ、戦没者の冥福を祈るとともに、世界の平和を願う沖縄県民の思いを世界中に伝えている。公園内にある記念碑「平和の礎」は、国籍や軍人、民間人の区別なく、米軍兵士も含めて沖縄戦で命を落とした全ての人々の氏名を刻んでいる。

沖縄の不動産

現在、沖縄県は日本でも有数のリゾート地、観光地としても人気を集めており、日本国内のみならず海外からも注目されている。そんな人気を物語るように、沖縄県の地価公示価格平均値は47都道府県中12位。地価上昇率の前年度比は5.74%で、上昇率は47都道府県中1位となっている。

沖縄県内で見てみると地価が一番高いエリアはやはり那覇で1坪あたり63.5万円。2位は人気の北谷エリアで1坪あたり39.6万円。ちなみに北谷は沖縄県の中でも土地価格の上昇率が最も高かったエリアで、前年度比9.71%上昇している。特に那覇からも近く、美しいビーチとサンセットを楽しむこともでき、異国情緒溢れる街、北谷。アメリカンビレッジ周辺は地価、人気ともに高いエリアだ。

現在の沖縄は過去の戦禍が薄れ、美しい自然を持つリゾート地に変貌を遂げている。時代が流れても、この美しい地で犠牲になった多くの尊い命に思いを馳せ、悠久の平和を願うことを忘れてはならない。

 
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