9月11日は小説家「オー・ヘンリーの生まれた日」である。
「短編の名手」と呼ばれたオー・ヘンリーは1862年の本日、生まれた。
短編小説を得意とし、381編もの作品を残す。
働いていた銀行のお金を横領した疑いをかけられ、服役するなど、その人生は波乱万丈だった。
元々、本の虫であったため、服役前から数々の短編小説をしたためていた。服役中、刑務所から密かに新聞社や出版社に小説を送り、3作が出版される。
オー・ヘンリーはペンネームであり、本名はウィリアム・シドニー・ポーターという。一説には、獄中に届く新聞の社交欄に書いてあった名前ヘンリーと呼びやすいオー(O)を組み合わせたと言われている。
獄中で、看守の目を通さず、新聞社に投稿していたことは違反であったため、ペンネームでなければいけなかった。釈放後、単身ニューヨークへ移り、正式に作家活動を始める。
オー・ヘンリーの代表作に『都会の敗北』がある。
田舎町で育った少年が、都会で青年実業家として成長し、確固たる地位を手に入れる。さらに、社交界で出会った美人令嬢を妻にする。そこから、妻を故郷へ連れて帰るところから物語は始まる。
妻が故郷で見た彼の姿は今までと全く違っていた。いつも落ち着いている彼は、家族と大はしゃぎし、騒いでいる。そんな、故郷の空気を吸った、ありのままの彼を見て、今まで以上に好意を持つ。
生まれ故郷へ帰るこの物語のように、実家との距離を気にする人は多い。特に、新しく家を買うときは、実家との距離感を大事にするという。
SUUMOのアンケートによると、半数近い人が実家の近くに家を建てたという。さらに夫か妻、どちらの実家に近くするかというと、妻なのだ。やはり、今後の育児・子育てを考えると、妻の実家に近いほうがありがたい。
敬称略