9月10日は「屋外広告の日」である。

1973年に「屋外広告物法の改正案」が国会で成立し、「屋外広告業」が定義づけられた。

それは、屋外広告業者に対する指導・育成面が強く打ち出された改正であったため、日本屋外広告業団体が本日を「屋外広告の日」と定めた。

屋外広告とは、立て看板やビル看板など常時または一定の期間継続して屋外で大衆に表示されるものをいう。電柱にある看板や張り紙から、ビルの屋上に設置している看板、アドバルーンや商店街のアーチ、飛行船などすべて屋外広告である。

街に一歩出ると、至る所で広告を見かける。インターネットの普及している現代であっても、情報伝達手段として重宝されている。

グリコの看板で有名な道頓堀 (画像=写真AC)

その屋外広告の中でも、不動産広告をよく見かけるのではなかろうか。

「モデルルーム公開中!」「〇〇マンション分譲中!」「××不動産 この先△△m先」などだ。こういった正式に契約をして貼りだされている広告以外に「捨て看板」というものがある。

捨て看板とは、電柱などにテープや針金で留められているもの、カラーコーンで広告を貼って道路の脇に置いている違法広告を言う。もちろん、設置する不動産会社は違法と知っている。

東京都では、違法看板の撤去キャンペーンを行っているが、一向に減る気配はない。

一昔前には、風俗店やサラ金などの違法看板も多かったが、世間の目が厳しくなり、見ることも少なくなった。平成27年に撤去を行った東京都の捨て看板6,434枚のうち約9割の5,897枚が不動産関連だという。(東京都第19回捨て看板等の共同除却キャンペーンより)

不動産の捨て看板が減らないのは、それを見て問い合わせがあるからだ。家もインターネットで探す人が多い現代だからこそ、街で見かける捨て看板には掘り出し物感があるのかもしれない。

旨味を知っている不動産会社は違法と分かっていても止められないのだろうか。

 
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