8月31日は医学博士「マリア・モンテッソーリが生まれた日」だ。
イタリアで初めての女性医学博士号を取得した彼女は1870年の本日生まれた。
イタリア・マルケ州に生まれ、女性として初めてローマ大学医学部に入学する。
その当時は、女性差別が大きく残る時代であったため、授業や実習などでも、別室で一人解剖を行うなど差別的な対応を取られていたという。
そういった逆境を乗り越え、博士号を取得する。
その後、独自の教育法を考案した。
モンテッソーリ教育と呼ばれる、この教育法が最近注目されている。
あの、デビューから負けなしの29連勝という新記録を出した将棋の藤井聡太四段が、このモンテッソーリ教育で育ったという。
他にも、有名起業家や著名人は多数、この教育法で育っている。
例えば、Googleの創立者である、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、そして、マイクロソフトの創設者ビル・ゲイツなど挙げればキリがないほどたくさんいる。
欧米では、約3割の子どもがこの教育法を受けているという。
おもちゃで遊ぶ幼児 (画像=写真AC)
どうして、モンテッソーリ教育はたくさんの天才を生むのだろうか。
その答えは、明らかではないが、そもそも、モンテッソーリは、すべての子どもは「自らを成長・発達させる力」を持っていると考えていた。
そのため、教育において、大人が何かをやらせるのではなく、自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない、という信念を持っていたそうだ。
教育に良い家とは、どういったものなのだろうか。
教育を主体においた家づくりは少ない。
居住空間で「子供部屋は必要なのか?」「リビングで勉強させた方が良いのか?」といった疑問を持って悩む人も少なくない。
「幼児期から多くの時間を過ごすリビングでは、何にでも興味を持たせるために雑多な方が良い。片付きすぎると、刺激が少なく、考える子供に育たない」という。(日経DUAL)
モンテッソーリ教育は、子どもの興味・関心を最大限に引き出す教育法だ。
日本の家は、キレイで整っている家庭が多い。整いすぎていると、子どもの興味・関心を引き出せないという。
「教育」という部分に目を向けると、子どもの自主的な成長を妨げているのかもしれない。
敬称略