8月17日は俳優「ロバート・デ・ニーロの誕生日」である。
『ゴッドファーザー』シリーズや『タクシードライバー』などハリウッドを代表するオスカー俳優は1943年の本日、生まれた。
ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ出身で両親ともに画家である。
このグリニッジ・ヴィレッジは通称「芸術家の天国」と呼ばれており、20世紀後半まで、ニュー・カルチャーの中心地であった。デ・ニーロ自身もアートに囲まれて育った。
ロバート・デ・ニーロ (画像=Photos For Class)
ロバート・デ・ニーロの徹底した役作りは、あまりにも有名だ。
俳優としてのデ・ニーロは犯罪映画などシリアスな役が多いが、その一方で、コメディ映画などコミカルな役柄を演じることもある。
コメディ映画で、世界最高の興行収入を記録した『ミート・ザ・ペアレンツ』はその典型だろう。
デ・ニーロは娘と猫を溺愛する父親役を演じる。娘の彼氏である、ベン・スティラー演じるグレッグに対し冷たく当たる。デ・ニーロは元CIAの心理分析官という役柄で、ウソ発見器や家中に隠しカメラが仕掛けられていたりする。
グレッグは、父親と仲良くしようと様々な行動を起こすが全て裏目に出てしまう、という内容だ。
登場するのは、アメリカのホームコメディでもよく描かれる典型的な家だ。
事あるごとに、親戚一同が集まり、バーベキューやホームパーティーをする。
自宅は郊外の高級住宅地にあり、大きな家に広い庭が付いている。
娘の結婚式も自宅の庭で行うほどだ。
リビングには暖炉があり、各部屋にトイレとシャワーが付いている。
作中では、その大きな家、広い庭が仇となる場面も登場する。
デ・ニーロのコメディは、元CIAや元マフィアなどといった、過去に演じた役柄を引き継いでいることが多い。
全員の頭の中には、その残像が残っているからこそ、笑いに繋がるといった具合だ。
73歳となった今でも、飽くなき役への探求心は忘れず、第一線で活躍している。
敬称略