8月13日は「左利きの日」だ。
1992年の本日、左利きの生活環境の向上を目的として、イギリスにある「Left-Handers Club」が制定した。この日は提唱者の誕生日に因んでいる。
左利きの割合は全人口の8%~12%だと言われ、相対的に女性より男性の方が左利き率が高いという。
この割合は、古今東西問わず一定である。人種や文化、食事などの後天的要因で変わるものでは無いという。
一昔前なら、多くの人が右利きに矯正されていた。今では、矯正する人はほとんどいなくなっているが、世の中は多勢に無勢、生活する上で必要なもののほとんどは右利き用に作られている。
例えば、駅の改札やATMやパソコンのテンキー、自動販売機の硬貨・紙幣の投入口はすべて右側に取り付けてある。
ハサミはほとんどが、右利き用に作られており、左手で使っても切れない。
さらに、キャップやフタを開ける動作も右利きならば自分の体に向かってひねるが、左利きは外に向かってひねるため、開けづらくなる。
左バッター (画像=ぱくたそ)
こういった不便は、住宅設備でも感じるところが多い。
特に、不便なのはドアの開閉だ。
ドアノブは必ず右側に取り付けられており、左利きには何かと不便だ。
荷物を持っているときは、特に開けづらく感じる。
またキッチンでは、収納棚の戸部分にある包丁差しが左利きには差し辛い。
不便と感じるところなど挙げればキリがないほど出てくる。
男女平等など、あらゆることで格差の是正が進められているが、まだまだ右利きと左利きの溝は埋まらないだろう。
余談だが、テレビなどで食べ物が紹介されるとき、料理を箸などで持ち上げる映像があると思う。
あの映像はすべて右手で行われている。
視聴者が料理に集中できるようにしている。左利きは目障りな存在だということか。