8月7日はお笑い芸人「未知やすえの誕生日」だ。
吉本新喜劇のマドンナとして活躍した未知やすえは1963年の本日、大阪府東大阪に生まれた。
素人時代からコンテスト番組で活躍していた未知は、高校在学中の16歳で吉本興業に入る。
その後、漫才コンビ「やすえ・やすよ」を結成する。
「NHK上方漫才コンテスト」で優秀賞を取るなど将来を期待されるコンビであったが、1984年にコンビを解散し、未知は吉本新喜劇に入団する。
新喜劇では、マドンナ役としての出演が多いが、大阪弁よりキツイと言われる河内弁でまくしたてるようにキレる芸が有名だ。
「おしどり夫婦」のオシドリ (画像=写真AC)
1992年には、同じ新喜劇で座長を務めている内場勝則と結婚する。
おしどり夫婦として知られる2人だが、実は離婚危機が何度もあったという。
それを救ったのは、関西を襲った未曽有の震災だった。
大きな不幸の中にも、小さな希望が芽生えていた。
結婚3年目を迎えた1995年、当時ささいな一言が原因で内場と別居中だった未知は、舞台用の衣装を取るため、久々に2人の住まいに戻っていた。
その日は、少し休みつもりが、眠り込んでしまった。
そして、次の日の早朝、大地震・阪神淡路大震災が起こる。
地震に気付いた未知が大きな声で「地震!」と叫ぶと、内場勝則が覆いかぶさるようにして「大丈夫!俺が守ったる!大丈夫やから!」と未知を安心させる言葉を放ったという。
未知は「私にはこの人しかいない」と後にテレビで語っている。
あの日、衣装を取りに家に帰ってなければ?眠り込まなければ?
地震が起きなければ?
出会いと同じように、復縁にも運命があるのだろうか?
敬称略