7月8日は脚本家・映画監督の「三谷幸喜の生まれた」日である。
1961年の今日、東京に生まれた三谷にとって今日が56回目の誕生日となった。
三谷は大学在学中の1983年に劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成し、脚本、演出を手掛け話題を呼ぶ。80年代後半にはテレビ脚本を手掛けるようになり、注目される。93年の「振り返れば奴がいる」で連続ドラマ脚本でデビュー、大ヒットする。その後は、古畑任三郎や王様のレストランなどで人気を不動のものに、NHK大河ドラマなど活躍の場を広げつつも演劇でもコンスタントに作品を手掛ける。三谷の舞台は最もチケットが取れないといわれる。
記憶に残る作品は数多あるが、こと家が印象的だったのは「やっぱり猫が好き」ではなかろうか。ほとんど全編にわたってマンションの一室(セット)での会話劇で構成されており、都会で働く女性姉妹の日常が描かれる。
(画像=写真AC)
劇中では浦安、幕張、渋谷と引っ越している。クールの切れ目になると、セットを入れ替えるため、泥棒やバザールへの出品などが登場人物から唐突に語られる。アドリブとも脚本ともとれる微妙なやりとりに夢中になる視聴者が多かった。
ドラマはマンションに同居する恩田家の三姉妹が主人公で、毎回小さな騒動が描かれる。原則として、登場するのは3姉妹と猫だけ。2シーズンで放送された100回以上のエピソードの半数を三谷が手掛けている。
三谷は、このドラマをきっかけにして三女・恩田きみえを演じた小林聡美と結婚。おしどり夫婦として知られていたが、2011年に離婚。14年に一般女性と再婚した。
写真右:三谷幸喜
敬称略