6月9日は東京タワーがピンク色にライトアップされる「満月ダイヤモンドヴェール」点灯の日だ。
満月の夜、限定イベントとして、月の明かりを引き立たせるためにタワー上部を消灯し、下部をピンク色でライトアップするという。
東京タワーが見えるということは、不動産価値にも影響するらしい。賃貸住宅のポータルサイトには、「東京タワービュー」という特集ページや検索ワードがあるのだ。東京タワーが見える部屋専用のページを作っている大手賃貸管理会社に聞くと、タワービューを指定した部屋探しの相談は昔から一定数あるのだという。
「HPに記載してあるタワーの見える部屋の多くは、高級住宅地のタワーマンションであるため、相談いただく方は裕福な人が多いです。医者や経営者が非常に多いですね」
部屋はタワーのお膝元の麻布や六本木、赤坂といった超高級エリアが多い。家賃は軒並み30万円オーバーになっている。やはり、夢をもって上京した人が、成功した証として、花の都のシンボルである東京タワーを一望できる部屋に住むのだろうか。
(画像=写真ACより)
不動産会社によると、タワーが見える物件でも10万円台から借りられるマンションはたくさんあるという。「見えると言っても、一部だけだったり、角度によって見えたり見えなかったりするマンションですが…」とやや歯切れが悪いが、タワーへの眺望を遮る建物が少ないため、お台場や豊洲といった湾岸エリアにも多いという。
また、マンションによっては、千葉県・浦安からも見えるという。千葉県から東京タワーを望む…少し違和感を覚えなくもないのだが。
東京タワーの点灯は、日没から22時まで行われる。
東京タワーと満月の夜景を眺めるのも、また一興だろう。東京という街の魅力を感じながら。