みなさん、こんにちは。日本不動産研究所の幸田 仁です。
ここ数日、暖かかったり、寒かったりで体調管理がたいへんですね。
明日で2月となります。あっという間の1月だったなという感じですね。
さて、今回は、同じマンションでも、借りる場合と買う場合ではいろいろと考え方を変えなきゃならない!!
ということをお話ししたいと思います。
賃貸マンションと分譲マンションの違いとは?
どちらも「マンション」です。外見もそれほどかわらない(分譲マンションの方が高級感があることが多いですが・・)のですが、大きく異なる点がいくつかあります。
■マンションの所有形態
賃貸マンション(分譲賃貸ではない)の場合、一般的には所有者は一人(単独所有の場合)であることが一般的です。
一方で、分譲マンションは、一部屋ごとに「所有者」が異なることが一般的です。
所有者が違う、、とはどういう意味なのでしょうか?
賃貸マンションは、大家でもある所有者は一人(個人や法人)です。戸建住宅と同じですね。これを「所有権」といいます。
そのため、賃貸マンションは、どの部屋も同じ所有者から借りることになるので、自分の借りている部屋の問題や玄関やエレベーターなどの問題は全て所有者である大家さんに伝えますね(不動産屋さんを通すことが多いですが)。
一方で、分譲マンションは、部屋ごとに所有者が異なることが一般的です。ですから、全体の所有者は部屋の数だけいることになります。
このようしゃ所有形態を「区分所有権」と言います。
分譲マンションを借りる場合は、部屋のことは大家さんに、玄関やエレベーターは管理組合や管理会社に相談することになるわけです。
■管理する人も違う
賃貸マンションは、大家さんが一人ですので、建物全体に関することから部屋に関することまで全て大家さんとの交渉になります。
しかし、分譲マンションは、部屋は大家さんが管理しますが、廊下やエレベーター、玄関、バルコニーのことは、管理組合が管理します。
通常は、不動産屋さんに相談すればうまく対応してくれることもありますが、本来はこのように管理が異なるのが分譲マンションの大きな特徴です。
■管理費や駐車場使用料はどこに?
賃貸マンションは、全て大家さんの懐にはいりますが、分譲マンションは、大家さんから、管理組合に支払われます。
つまり、同じ管理費や駐車場使用料でも、分譲マンションの場合は全て大家さんに入るのではなく、大家さん管理組合に支払われているのです。
このように、賃貸マンションと分譲マンションでは所有形態や管理する人、お金の流れなどが違っているのです。