みなさんこんにちは、日本不動産研究所の幸田 仁です。
前回に引き続き、「不動産業者選び」の「その2」ということで今回はご説明したいと思います。
前回のおさらいですが、「不動産業者には得意分野がある」ということを説明しました。
では、どのようにして得意分野を確認したらよろしいのでしょうか?
以下は、私のこれまでの経験ですので、全ての業者に当てはまる訳ではありませんが、
傾向として参考になればと思います。
■駅前の大手不動産屋さん
駅から出ると、全国チェーンの不動産屋さんが目に入ることが多くあります。
お客さんは鉄道を利用するお客さんですね。特に大都市で鉄道を利用するお客さんの多くは
「賃貸物件」を探すお客さんです。
賃貸中心の不動産屋さんは、2月~4月、9月~10月は賃貸物件が動く時期でもあるので、
じっくりと相談したい場合は、この時期は忙しいのでなかなか相談に対応してもらえない場合
もあります。
■宅建業免許番号の数字はどうか?
不動産業者の免許番号の括弧の数字がネットでも説明されます。
たとえば、「〇〇県知事(5)〇〇号」といった記載の括弧内の数字です。
この数字が大きいほど古くから不動産業を経営しているということはわかります。
とはいえ、数字が大きければ「売買」が得意か?というと、そうとは限りませんが、経験やノウハウは
数字が小さい業者よりも多いと言えます。
■一番は、いろいろな不動産屋さんを回ってみること
おすすめは「看板」だけではわかりませんので、とにかく複数の不動産屋さんに足を運ぶことだと
私は思います。
ただし、「専任媒介契約」をしてしまうと、他の業者にお願いすることができなくなることは要注意です。
とりあえず、媒介契約をするまえに、「まだ検討中なのだが」ということで、複数の不動産屋さんに足を
運び、いろいろな担当者と話をしてみることをおすすめします。
良いことばかりを話すのではなく、慎重に考えてくれたり、口数は少ないながらも、「なるほど」と思える
ようなアドバイスをしてくれる担当者を見つけることが良い売買をするためのコツだと考えます。
特に、相談したときの態度や話し方はもちろんですが、だめなことはだめ、できることはできると明確に
答えてくれる担当者は良心的だと言えます。