みなさんこんにちは、日本不動産研究所の幸田仁(こうだじん)です。

12月だというのに、先週はとてもぽかぽかで行楽日和が続きましたね(東京では・・・)

一方で、北海道は記録的な大雪で大変だったようですね。

私も北海道出身で、冬は雪かきとの戦いだったことを思い出すと、大雪は本当にこたえます・・

さて、今回は私の経験からお話をしたいと思います。

■地方の中心商店街の衰退

 バブルが崩壊し、「失われた20年」とも言われる平成の世ですが、地方都市の商店街は大きな打撃を受けました。

 郊外大規模商業施設が瞬く間に全国に広がり、昭和時代に賑わいを見せた中心市街地は、やはり時代の流れには逆らえませんね。

 私は北海道の各地を回りながら、中心市街地の衰退ぶりをみて、「嘆かわしいこと」だと心から感じていました。

   

  資料:googlemapストリートビューよりイメージ画像

  もちろん、ほとんどのお店は営業していません。歩行者もほとんどいません。

  このような中心市街地は、日本全国に本当にたくさん存在しているのが現状です。

■考え方を変えてみれば・・・

 どうやってこのような商店街は再生するのか、かつての賑わいはよみがえるのか?といつも自問自答する毎日でした。

 しかし、「ちょっと待てよ?」と思ったわけです。

 こういった「シャッター街」は、大都市では再開発や建て替えなどでどんどん新しく再生しています。

 おしゃれな町並みに様変わりしていますね。
 ただ、この「取り残された中心商店街」が、今後は「昭和遺産」として復活できるのではないか?と思ったわけです。

■昭和の薫り漂う商店街が観光スポットに・・・・

 

 山口県萩市、千葉県香取市佐原小野川沿いの屋敷群は観光スポットとして有名です。

 明治から大正時代の建物群も全国各地に点在しています。

 とすれば、昭和建物群として最も特徴的な町並みはシャッター街となった商店街だと思えるのです。

 かつては、八百屋、魚屋、金物屋、本屋、電気屋といった個人商店が建ち並び、夕方は買い物かごを持って主婦でごった返した商店街。

 こういった「昭和時代の賑わい」を違う形で取り戻すことはできるはず、と思っています。

 人々の生活スタイルは時代によって変化します。生活スタイルに合わせて町の姿も変わっていくものです。

 昭和時代の歌謡曲、おもちゃ、遊びなどが見直されているならば、昭和の商店街も必ず見直され、あたらしい姿で再生することを願っています。


 

 
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