不動産鑑定士兼不動産コンサルタントの小林です。
住み替えをするときに最も大変なこと。
それは住宅の売却と購入をほぼ同時に行わなければいけないことですね。
住まいを借りているかたが購入するときは、
大家さんとの賃貸借契約の解約と、新規取得物件の購入日(引き渡しを受ける日)をできるだけ合わせる、
または多少かぶるように設定すればよいのですが、
すでに自宅をお持ちのかたは売却も購入も必要となります。
不動産仲介会社にとっても、これはなかなか簡単なことではありません。
それぞれの物件の購入・売却に関し、相手側の意思決定が絡んでくるからですね。
以前にお隣のマンションを買いたいという方がおられました。
お友達のようにお付き合いしていたマンションのお隣さんの物件が売りに出たというので
直接話をしにいき、譲ってもらうことにしたそうです。
起点はお隣さんがお引越しをする先の、建築中建物の竣工日でした。
それにあわせてお隣さんが引っ越ししやすいように竣工日の数日後にお住まいのマンションを退去し、
それを購入する方が引っ越ししやすいようにその数日後にご自宅を退去するというものです。
住み替えが2件連続したというわけですね。
直観的にお分かりになると思いますが、いずれの方々も瞬間的に2つのおうちを持っていることになります。
直近でのお客さんも玉突きのような話題です。
ご実家のおうちを売却するということでお客様からご相談をいただきました。
お母さまが一人でお住まいでした。
お母さまがその売却代金と一緒に、
手狭だった自宅を建て替えるという息子のおうちへ引っ越すとのことでした。
一方で、その物件を購入したいという方が、すぐお近くに住んでいる自宅ご所有のサラリーマンさんでした。
このお近くのかたは、自分の家を売らなければ新しい物件を購入できない一方、
お売りになりたいお母さまは期限が決まっていたというものです。
このような場合、最も大変なのは、
買いたいといっているお近くのサラリーマンさんが、自宅の売却価値を早期に把握しなくては、
資金的に新しく購入ができるかどうかわからないというものでした。
なかなかややこしいお話しになりますね。
さて、ローンというのは一体どのように組み立てるのでしょうか。
続きはぜひ次回をどうぞ!
クリエイティブアセットカンパニー
小林