いつかは空き家になる 一戸建ての実家
社会問題になっている空き家の放置問題は、他人ごとではありません。実家が一戸建てで、子ども達が他に住まいを持っている人ならいつかは直面する問題なのです。老朽化を考えた時、引き続き誰かが住むことの方が少ないですから遅かれ早かれ建物を解体する必要があることを理解していなければなりません。
思い入れのある場所ですから、頭では分かっていてもつい先延ばしにして放置してしまう気持ちは充分わかりますが、トラブルや子供の負担になることを避けるためには早めに対処するべき問題なのです。
空き家を賃貸にする手もあります
よく言われることですが、住んでいるのと比べて人が住まなくなった建物は劣化のスピードが速いです。放置した時間が長いほど賃貸として誰かに貸し出すことも難しくなってしまいます。貸し出せる状態ならなるべく早く手続きをして貸し出せば建物を維持できる期間は伸びることになります。
特に都会の住宅密集地は空き家を放置することによるトラブルの可能性が田舎に比べて高く、賃貸として借りたいという人も多いハズという最適な立地ともいえます。
家ごと売却すれば、現金化できる
もう一つ言えるのは、貸し出せるような家であれば売却もできるだろうという事です。不動産会社に売却したり、買い手を探したりして手放してしまえば、現金化することができます。未来に現金を残すか、税金のかかる空き家を残すかは所有者の決断次第なのです。
老朽化するまえに出来るだけ解体を
老朽化した家、あるいはそのまま老朽化してしまうであろう、誰も住むアテのない家は早めに取り壊しましょう。踏ん切りがつかなくても親族の間で3年後には更地にするなどと予定を決めることが大事です。ここで注意したいのが、更地にした時に受けられなくなる固定資産税の軽減措置です。更地にして近隣への悪影響を取り除いたのに税率が上がってしまっては嫌ですよね。
しかし、増え続ける空き家問題を重く受け止めて法律が変わる動きを見せています。特定空家等という分類をされると税金が高くなる制度が導入されましたし、この動きは更に加速し、空き家に対しての対応は今後の数年でさらに変わっていく様子を見せているのです。
つまり、「放置していてもどうせ税金が高くなるなら、いっそ取り壊しを」という考えも必要となってきているのかもしれないということです。