ローンが払えなくなると「期限の利益の喪失」がくる
まず、ローンの支払いが一度でも滞ると、ブラックリストに載ってしまうようです。そして、それが3か月から6か月ほど続くと郵便で競売開始決定通知が届くのです。しばらくすると執行官が現況調査にきます。これはけっこう目立つもので、いろいろな人がスーツ姿でぞろぞろきますから、近所の方にばれる可能性は高いです。その後は落札希望者が見にきたりします。
通知から5か月ほどで、競売の期間が知らされます。競売開始決定通知の前に届く「期限の利益の喪失に関する予告書・通知書」といった書面がきたら、任意売却の手続きを始めてきちんと段階を踏んでいかないと競売にかけられてしまいます。期間入札が始まってからでは手遅れになってしまいます。
ローンが残っていても 売却できる任意売却
ローンが残っていても不動産を売却し、返済にあてられる任意売却ですが専門の不動産屋さんでないと対応できないでしょう。コンサルタントからしっかり説明を受け、書類や手続きの準備を進めてください。
銀行と間に入って話し合いを進めてもらえるので精神的負担が軽くなります。ただし、販売価格よりローンの残高の方が多い状態が多いですから、任意売却が済んだあとでも、ローンの支払いは一括や分割で支払わなければなりません。
競売より高値が付きやすい 任意売却
競売は一番高い金額で入札した人に売られます。だから高値で取引されるような気がしてしまいますが、実際にはそんなことはあまりありません。また、突然の立ち退き指示が来ますし、引越し費用も出ない場合が多いといいます。
任意売却の方がより高値がつきやすく、場合によっては2か月以内に売れることもあります。
引っ越しまでの猶予が出やすい 任意売却
競売では立ち退きの命令が発生しますが、任意売却ではその辺りも交渉などの余地があるため猶予が持てます。引っ越し費用がいただける場合もあるのが嬉しいポイントです。
しかし、残念ながらその後数年はローンを組めないでしょう。ローンを滞納したことでブラックリストにのってしまっているはずだからです。