親が賃貸アパートを持っている、経営状態は?

親の代や祖父母の代には、メーカーからの誘いでアパート経営に踏み切った例が多いようです。景気が良かったこともあり、広い土地があった方にはよくある話です。

さて、時代が移り変わった今、知識もないまま経営を引き継ぐことになってから始めて知る色んな事実があります。アパートを相続する前に(親が元気なうちに)きちんと確認しておきましょう。

メーカーアパートは一定期間で修繕します

メーカーが経営管理しているアパートは、空室を心配する必要がなく一定の収入が得られるようなイメージがありますが、実はそうではありません。家賃の価格は数年ごとに見直されて安くなるのが普通です。それでも当初は建築のローンを支払って残った額が、普通であればプラスになっていることでしょう。しかし、10年ごとなどの一定期間がたつと当然建物が傷んできます。メーカーの提案が主となって修繕工事をするケースでも、その際にかかる費用はオーナーが支払います。

戸数が多い大きいアパートは家賃収入も多いですが、修繕費用も莫大になります。建築した際のローン以外に修繕のためのローンを組んでいるという事も多いようです。たしかにキレイにリフォームされていた方が人気も高くなり収入にはつながりますが、出て行く金額も多いという事になり、そのバランスがポイントなのです。

思い切って売却することでトラブル回避できる場合も

これから経営をいちから始めるのであればセミナーへ通ったりすることも重要ですが、年数がたっていれば問題は複雑化していて全体を把握するにも時間がかかります。まず知りたいことは、負債がどの程度あるのかということです。

毎月の支払いを収入がどれほど上回るのか、経営していけば当然修繕のサイクルが回ってきますから、そこで赤字となることはないのかを検討したうえで、売却も視野に入れて今後を考えてみましょう。機会をみて、家族で話し合ってください。

リフォームしたアパートは売りやすい

キレイな状態であれば売却もしやすくなります。修繕が必要な状態になるまでは経営し、そこで見切りをつけるのも一つの手ではありますが、売れなければ価格を下げるか、コストをかけながら売れるのを待つかという選択になってきます。

いろいろなメドを立てて、将来を決めておくとよいでしょう。

 
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