まだ新しいから、売ってしまうのはもったいない?
1人暮らしのおばあちゃんが亡くなった。その住まいをどうするのか・・・というような悩みをお持ちの方は多いと思います。それがまだ新しい物件なら、「孫が将来住むかもしれないから」などと考え、そのまま置いておこうとする方もいらっしゃると思いますが、事実をお伝えしますと、人が住んでいない間は劣化が激しい状態になります。よく言われることでもありますが、10年や20年放置してしまった家はお化け屋敷のように変化してしまうことが予想できますので、ただ税金を払って放置するのはおすすめできません。
換気をしていないとどうなってしまうのか
実際にどんな状態になっていくのかを詳しく説明します。人が住んでいる環境では日に何回か出入りし、家の中を移動するだけで自然と換気が行われます。湿気がこもる場所にはカビが発生し、木が腐りやすくなり、シロアリが出ることもあります。それと、家の中には人が生活していなくてもホコリがたまっていきます。元の住人の衣類や布団があれば特にダニなどの害虫が発生しやすくなり、その害虫がハウスダストをもっと増やしていきます。
水道が使われない家はどうなるのか
水道が使われていない場合、下水の配管の水が乾いて無くなります。すると、そこから害虫があがってくるのです。それに汚臭も出てきます。排水管についていた汚れなどが固くなったりして、下水管も劣化していきます。放置した状態が続いた家は臭くて、虫だらけになってしまうという事を覚悟しましょう。不動産会社などの管理がされていれば、人が住んでいなくても定期的な換気や水道のチェックはされるはずです。
庭木が伸び放題、ご近所迷惑すぎる
庭がある場合は、雑草を放置すると害虫の住処になりやすいです。隣の家の塀まで草が伸びてしまったり、軒下などに蜂の巣ができて近所の人がさされてしまうなんてことも十分考えられます。空き家の近所の人に連絡先を知らせていない場合は特に問題です。入ってはいけないと知りながらも、自分たちの生活のためにしかたなく入って、勝手に除草剤をまいたり伸びた木の枝を切ったりしているといいます。空き家を放置するという事はご近所に迷惑をかけてしまうという事です。
空き家は売却するか有効利用を考えましょう
空き家は有効に利用するとか手放してしまった方が子孫のためになると言えます。所有していれば税金も毎年かかりますしね。亡くなったおばあちゃんも、そのほうが喜ぶかもしれません。