誰でもマンションを売るなら、1円でも高い価格を付けたいと思うはずです。

マンションの場合、同マンション内の売却物件で相場もわかりやすく、同じ価格で売りに出しやすいといえます。

しかし、まったく同じマンション内でも、価格差が生まれているのが事実なのです。1円でも高く売るコツを紹介します。

同じマンションでも300万円近く差が出ることも

私の知り合いでマンションを売却した人がいるのですが、既に売却した隣の部屋と比べて300万円も差が出てしまったというのです。

その理由は一目瞭然で、売却するからという理由で古いままの箇所が多く、買い手に高額なリフォーム費用がかかると思わせてしまったようです。

壁紙はタバコのヤニで黄ばみ、結露で壁紙やフローリングに痛みが見られて、照明やキッチン・水回りの清掃が行き届いていませんでした。

このような物件は、価格が下がって当然のことだったのです。

少しの費用をかけてでもやっておいたほうがいいのが、水回りのクリーニングサービス、照明器具を新しく入れ替えることです。

可能であれば壁紙のように広い範囲を自分で清掃しておき、換気をこまめにしてニオイを追い出しましょう。

どうせ売るのだから費用や手間をかけたくない、という人が多いかもしれません。

でも、紹介した対策なら数万円程度の費用で済み、買い手に好印象を与えることができます。

ちょっとした工夫により高値で買わせるコツ

売主がなぜ売りたいのかは話す必要はありません。

急いで売りたいことを知れば、相手は値引きを持ちかけてきます。

逆に積極的にアピールしたいのは、複数の買い手を見つけていることです。

ほかに買いたい人がいると知れば、買い手にとってその不動産の価値がアップし、購買意欲がそそられるでしょう。

また、マンションを売る際には新しい家をすぐに買わないことです。

既に住む家が決まっていると人は心理的に急いで売りたい気持ちが強くなり、それが相手にも伝わる可能性があります。

できれば売買が成立するまで住宅の購入は見送り、住み続けたほうがいいでしょう。

人が住んでいれば買い手にとって購入後の生活をイメージしやすいメリットもあります。

得に女性は購入後の生活をイメージできたほうが、購買意欲が上がるようです。

イメージを与えるなら、買い手のライフスタイルを想像し、クッションなどのファブリックや花、アロマの香りで演出するのもおすすめです。

最終的に買うか、渋るかの判断は女性にゆだねられていることが多く、女心をつかまなければなりません。

便利な点を伝える

買主は売主と直接交渉することもできます。

過去に不動産を手に入れた人の、購入の決め手となった要素で、「売主がいい人そうだった」という意外な回答がありました。

印象をよくするには、見学に来た方に実際に住んでみて便利な点を伝えましょう。

近くにあるスーパーの営業時間、子どもが居る家庭なら遊び場、バスや電車の利便性などです。

最近ショッピングモールができたのであれば、それも購入のきっかけとなります。

不動産業者は生活面のことはわからないため、住んでみていいところはどんどんアピールしましょう。

まとめ

まったく同じマンション内でも数百万円も差が出てしまうことに驚いた方も多いでしょう。

構造は一緒なのだから同等の価格が付いてもいいはずなのに、実際には細かい部分で差が出てしまうものなのです。

紹介した工夫は簡単なことばかりですから、不動産売却の前に工夫してみてください。

 
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