今後不動産売却を検討しているなら、自分が所有している不動産の資産価値を正しく知る必要があるでしょう。
その際に参考にしたいのが、不動産の資産価値判断基準です。資産の価値がどのように決まるのか紹介します。
資産価値を決める3つのルール
不動産の資産価値を決めるのは、3つの視点があります。
1つ目は個人の評価です。不動産の売買の際には、個人間で価値を決め言い値で取引されています。
多く人が求めるニーズがあれば、市場の価値が高くなり高値が付きます。
そして売り手が不満を多く抱えていれば、誰も価値があるとは思わず買いたい人は少なくなります。
2つ目は他人から見た価値です。
不動産を購入しても直接買主が住まず賃貸として利用する場合や、不動産を担保としてお金を借りる場合などのケースが当てはまります。
もし個人の評価が高く家を買ったとしても、その後転勤などの理由で賃貸として利用する可能性は誰にでもあります。
そのため不動産を購入する場合は、他人の評価も考慮する必要があるわけです。
3つ目は街から見た価値です。
家は自分が好きなように建てることはできますが、街の雰囲気にあわない外観だったらどうでしょうか?
古い日本の街並みを残す地域に洋風の建物、個性だけを主張した奇抜な建物だったら買い手が付かないのはいうまでもありません。
資産価値を高める不動産の要素とは?
次に総合的に見た不動産の価値を判断する基準を紹介します。
立地は、駅から近い、学校が近くにある、ショッピングセンターがあり買い物に便利などの要素です。
人気がある鉄道沿線なら、会社員から学生、主婦など幅広い人が利用しやすい要素があるでしょう。
ほかにも病院、市役所、郵便局、銀行などの利便性や、公園などの住みやすさも考慮する必要があります。
そして注意したいのが用途地域です。
住居系、商業系、工業系の3つに分けられ、住みやすさでいえば住居系が一番です。
商業系や工業系は大きなお店や工場ができる可能性もあります。
どちらも住宅を建てることは可能ですが、将来深夜まで営業するパチンコ店や、大型車が出入りする工場が隣に建っても文句を言うことはできません。
土地の場合は、南の方角が開けて日当たりがよく、使いやすい正方形や長方形が一番です。
狭小地、変形土地、共有道路を通る土地などは資産価値が下がります。
また、接している道路は幅員4m以上、南と東側に面した角地も資産価値が高くなります。
住宅の要素は、構造体がしっかりしていて、オープンな間取りのほうが後でリフォームしやすくなります。
窓の位置は後で変更が難しく、採光や風通しがよいかもポイントでしょう。
建物自体に耐震性、断熱性が高い構造であるか、第三者の評価書があるかも比較ポイントです。
特定の人にだけ人気がある間取りやデザインよりも、多くの人が住みやすい要素も重要となります。
まとめ
紹介した不動産の資産価値の判断基準を覚えておくと、誰からも評価されやすい資産を手に入れることができます。
既に不動産を取得し今後売却予定の方も、自分が所有する不動産を正しく判断する材料として活用してみましょう。