賃貸物件を借りる場合や、住宅購入の際には、部屋の間取りを必ず確認しますね。
たとえば2LDKや2DKなどの表記を見ながら、部屋の広さを想像することと思います。
しかし、このDKやLDKの明確な違いを説明することができますか?
何となく知っているようで詳しく理解している人が少ない、これらの違いを紹介します。
DKとLDKの違い
DKとはダイニング・キッチンの略です。
食堂と台所が併存する部屋のことをいい、これに数字が付くと寝室が何部屋なのかがわかります。
1DKであれば寝室として使える部屋が1部屋と、ダイニングとキッチンが1室となっている間取りです。
2DKなら寝室が2部屋と、ダイニングとキッチンが1部屋と考えればよいでしょう。
一方で、LDKとはリビング・ダイニング・キッチンの略です。
居間と食堂、台所が併存にあって、それに加えて寝室が何部屋あるのかがわかります。
1LDKなら居間と食堂、台所が併存していて、それとは別に1部屋の寝室があります。
2LDKなら寝室が2部屋となるわけです。
DKとLDKで最低必要な広さ
これらは居間、食堂、台所が併存しているかの目安だけでなく、最低必要な広さもわかるようになっています。
1DKで最低必要な広さは4.5畳、2DKは6畳です。
1LDKは8畳、2LDKは10畳となっています。
なお1畳の広さは、1.62平方メートルのことをいいます。
これらの基準は平成23年11月28日に「公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会」で承認されています。
DKよりLDKのほうが部屋は広いと判断できるため、寝室以外の居住スペースが広いほうがよい場合、LDKを選ぶことになります。
結局どちらを選べばいいのか?
寝室以外の居住スペースがDKよりLDKのほうが広いことは何となくわかったと思います。
結局どちらを選べばいいかはわかりにくいですよね。
寝室の数が同じ1部屋であった場合、1DKなら最低でも4.5畳の寝室以外の空間があって、1LDKなら最低でも8畳の寝室以外の部屋があるわけです。
寝室が1部屋だとすると一人暮らしか、夫婦二人などが想定できます。
一人暮らしならキッチンを含める部屋が4.5畳でも狭くないけど、夫婦二人ならちょっと狭いでしょう。
そのため夫婦の場合は1LDKを選ぶのが適切となってきます。
また、ソファーやダイニングテーブルなど家具類が多くなる家庭も、1DKだと最低で4.5畳なので置けない可能性があります。
日本では部屋があまり広くなく、キッチンとリビング、ダイニングの明確な区別が付きにくいことも多いので、広さによりDKとLDKを分けてわかりやすくするようになっているのです。
賃貸の利用や住宅購入だけでなく、不動産売却でもDKとLDKの違いを理解しておけば役立ちます。
どのような物件なのか正確に知るには、DKやLDKの言葉の違いだけでなく、間取り図を見て判断することです。
これらの広さの違いを理解しておき、さらに間取りでどのような居住スペースがあるのか判断してください。