マイホームを売って新しい家を買おうと思っている場合に迷うのが、購入と売却どちらを先行すべきなのか?ということです。

どちらを先にすべきかは明確にいうことはできず、ケースバイケースで変わってきます。

パターンは3つあるので、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのか知っておきましょう。

売りを先行させる場合

売却したい不動産で現在も住宅ローンが残っている場合は、売りを先行させるケースがうまくいきます。

このパターンはじっくりと売却でき、言い値で買取ってくれる買主を捜すことが可能となるからです。

ローンが残っていれば残債をできるだけ売却費用でまかないたいのが実情となるため、売り先行を選択するケースがほとんどです。

デメリットは、売却できても新居に引っ越せるとは限らず、その間の仮住まいを捜す必要があります。

その際の引越費用、敷金や礼金、家賃などが必要です。

仮住まいだからと割り切って安い家賃で入居できて、敷金や礼金も不要な賃貸住宅を見つけることができればいいのですが、必ずしもそうできるとは限りません。

家族が多いと物も増えてしまうため、引越費用で100万円くらいとなるケースもあります。

1ヶ月5万円の家賃と考えても、半年で30万円の家賃、それに引越や敷金礼金を合わせると最低でも50万円は必要でしょう。

家族が多ければ月10万円の賃貸住宅を借りて、引越しまでに100万円の出費は現実的な金額なのです。

できるだけ高く売りたい

仮住まいの費用も見込んでいる

これらに該当する方は売り先行でも問題ないでしょう。

買いを先行させる場合

新居を見つける時間はどのくらいかかるか想定できません。

理想の土地を見つけ、同時に理想となる住宅メーカーを捜すなら、買いを先行したほうが時間に余裕ができます。

ある程度の目星ができたら、売却も進めていけば問題は少なくなります。

デメリットは、売却にも時間がかかるもので、売りたい金額ですぐ売却できるとは限らないという点です。

買いを先行させると売却がうまくいかず、最悪の場合は2重ローンになることもあります。

結局は急いで売却しなければならず、理想の売却価格よりかなり安くなることも少なくないのです。

そんなときに利用するのが買取業者の選択ですが、相場より安くなりやすいことは覚えておく必要があります。

理想の新居を先に見つけたい

住宅ローンの残債が少ない

自己資金があるため売却価格が多少安くでも問題ない

上記に該当する方は、買い先行がオススメです。

売りと買いを同時進行させる

売却と購入を同時に進める方法もあります。

土地を取得して新たに住宅を一から建てる場合は、最低でも6ヶ月間は期間を設けるようにしなければなりません。

売却も半年~1年くらいは見込んでおくとよく、同時に進行させることは可能です。

この場合は時間的なロスが少なく、売却も購入もスムーズに進めば、金銭的な負担を減らせます。

ただしどちらかが決定したら、もう一方を急がなければならないデメリットもあります。

住宅ローンが残っていたり、新居の購入資金に余裕がなかったりする場合に買いが先に進むと、資金面に問題が出てしまうことも覚えておきましょう。

家の売却や購入は一生に何度も経験するものではないため、急いで進めると後で後悔する羽目になる可能性があります。

新居のための費用を用意する点に重点を置くなら売り先行、狙っている物件を確実に押さえたいなら買い先行がおすすめです。

同時進行だとどっちに転ぶかわからないため、両方のケースを想定しておいてください。

 
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