中古住宅は新築物件と比べて建物や設備が古く、後々トラブルが起きないか不安要素があります。

せっかく買った中古住宅なのに、あっという間に雨漏りしてしまうと、余計なリフォーム費用がかかり、当初予定していた価格より上乗せされてしまう問題があるでしょう。

中古住宅は一般の人が見ただけで不具合を判断することが難しく、何か保証制度があればいいと思っている人も多いはずです。

中古住宅で利用できる瑕疵担保保証

そこで登場するのが中古住宅の瑕疵担保保証です。

瑕疵とは隠れた問題のことで、後々住んでいてわかったトラブルも保証するのがこの仕組みとなっています。

どのような内容を保証するか、いつまでの保証期間にするかは、売買契約書に記載されます。

瑕疵担保保証は瑕疵を知ったときから1年以内であればいつでも保証してもらうことができます。

これでは何年先でも保証が有効となってしまうので、一般的に売主が宅建業者なら2年、個人なら半年とするケースが多いようです。

意外と期間が短いと感じた方も多いのではないでしょうか。

売主にしてみればいつまでも保証をするわけにもいきませんし、買主にしてみれば個人から買った不動産の場合わずか半年の保証しかないなら安心して中古住宅は買えないと考えるかもしれません。


既存住宅保証制度も検討しよう

通常の瑕疵担保保証では充分な保証を得られないことも多いため、住宅保証機構が提供する「まもりすまい既存住宅保険」という保証制度の利用も検討することをおすすめします。

不動産売却の中古住宅を対象にした検査と保証がセットになった保険です。

売主が宅建業者、個人間、個人間で引渡し後にリフォームする場合に限り利用することができます。

宅建業者から買う場合は2年または5年の保証となり、修繕が必要な場合は保険でカバーされます。

第三者による現場検査を実施しており、事業者が倒産した場合でも保険金が支払われます。

個人間での売買の場合は、住宅保証機構に登録した検査機関が検査を実施し、瑕疵保証を保険がカバーする形です。

リフォームする場合では、第三者による検査に対する保証と、リフォーム工事に保険が適用されます。

それぞれの料金は、宅建業者から買う場合は35,540円~61,450円まで、個人間の場合はリフォーム込みで最大124,070円となっています。

天井にシミがある物件は注意が必要

雨漏りの修繕はコーキングのみなら数万円程度、古い屋根をすべて撤去して再施行する場合は100万円前後もかかり、価格に大きな違いがあるのが特徴です。

コーキングのみだと一見雨漏りが直ったように思えるのですが、コーキングは劣化しやすくまた修理を依頼しなければなりません。

天井にシミがある物件では、どのくらいの修繕が必要なのか第三者の専門業者に立ち会ってもらうことも必要です。

また、雨漏りは火災保険では対応できないことがほとんどです。

雨漏りの原因の多くは経年劣化によるもので、台風・竜巻・突風などの問題がなければ、火災保険は適用とはなりません。

中古住宅の雨漏りのトラブルは、住宅の性能を低下させる原因にもなるため、これから不動産を買う方だけでなく、不動産売薬をする予定がある方もどのような保証制度があるのか覚えておくようにしましょう。

 
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