不動産投資をはじめてみたが、さっぱり入居希望者がつかず、満室にならないため当初想定していた利回りを達成できない、このような声はたくさんあります。
では、逆に入居者希望者が多く、満室を目指せる不動産とはどんな物件なのでしょうか?
入居希望者が多くなり、利益につながる物件選びのコツを紹介します。
家賃の相場は10万円以下
立地の条件や、都心なのか地方なのかでも違ってきますが、家賃の相場の目安は10万円以下です。
想定する世帯を1人暮らしから2~3人くらいとすると、家賃を10万円以上支払える人はそうそう多くありません。
借りる人の割合が少なければ、それだけ入居希望者も多くならないということなので、一般的な人が借りる家賃相場の物件を目指すべきです。
このクラスだと若い方の一人暮らし、カップル、夫婦で小さな子ども1人くらいの世帯が考えられます。
実はこのくらいの家賃相場は、賃貸住宅の70%を占めており、ファミリーで子どもが増えれば一戸建てやマンションを購入しようとする人も増えるため、賃貸としてはこの家賃相場をターゲットにするのがおすすめです。
女性目線の物件を選ぶ
独身男性が一人暮らしをするケースもありますが、大家をやっていると必ずしもそのような人ばかりをターゲットにするわけではありません。
家にこだわるのは女性に多くいるわけで、男性は仕事で家にいる時間が少なく、細かい部分の問題なら妥協する傾向があります。
その一方で、女性は問題があれば、些細なことであっても入居は決めません。
そのため、女性目線の内装や水周りの物件を選ぶと、入居者が早く決まる傾向があります。
女性の場合はトイレとお風呂が一緒の物件はまず選ばないので、別々になっている物件を選んでください。
また、キッチンにこだわっている物件は女性の目に付きやすく、フローリングやインターフォン、室内の物干し場所、ユニットバスなども喜ばれる傾向にあります。
これらの設備は不動産を購入してから一新するとなると費用がかさむため、もともと女性目線の設備があるほうがお金をかけなくて済みます。
清潔に管理されている
どんなによい物件でも管理が適切でなければ、入居者は決まりません。
とくに共用部分が汚れている、入居者の私物が共有部に置かれているなどの状況は、入居希望者にもチェックされている部分です。
建物が多少古くても、外観や共有部分が綺麗に管理されていれば、家主や管理業者、入居者がちゃんとした人だと判断できます。
また、家の周りの雑草が刈られていない、廊下の電気が切れている、くもの巣がかかって薄汚れている、など悪いイメージがあると、その場所に入居してもトラブルに遭いそうと考えられてしまうのです。
今回紹介した入居者がつく物件の条件は、同時に不動産売却でも同じことです。
賃貸住宅で多くの人が選ばない物件は、売却しようとしても同じような理由で人気が出ないものなのです。
これから不動産投資をはじめようと考えている方、不動産売却をしようと思っている方、どちらも紹介した内容を参考にしてみてください。