皆さま、こんにちは。
税理士の木戸真智子でございます。
今月は確定申告も終わり、ホッとしたのもつかの間、新たな仕事が次々と舞い込んできて、気づけば月末になっておりました。
確定申告といえば、私の事務所でも、不動産賃貸業のお客様も多くいらっしゃいました。
そして、不動産の購入や売却についてのご相談も多く受けております。
本日は不動産購入時についてのお話しです。
「この不動産の購入についてどう思いますか。」
そのような質問も多く受けます。こちらのコラムをお読みになっている方も、検討されている方もいらっしゃるかと思います。
結論から申しますと、特に、不動産投資については鉄則ではありますが、購入時点で出口戦略を考えるということは非常に大切だと思っております。
当然、購入時には大きな金額が出ていきますね。
そして、借入をされる方も多くいらっしゃると思います。
ではその後のキャッシュフローの流れを実際に把握してから購入を決めているでしょうか。
もしかして、不動産業者からの資料をもとに検討してはいないでしょうか。
購入後のキャッシュフローを実際に把握することは何より必須です。
この大切なことをおろそかにしていては、その後が大変です。
不動産賃貸業であれば、購入後の収入、そして支払いの把握、
何より、借入がある場合は返済の資金繰りが大切ですよね。
そしてその元本部分は経費になりませんので、実際にお金は出ていってはいますが、経費にはならないので、税金はしっかり払わないといけない場合があります。
その支払いも無理なくできるのか。
もし、空室になったときには?
空室リスクについても、しっかりキャッシュフローでもってシミュレーションしなければなりません。
そして、上記のことも踏まえてから、最初にお話しした出口戦略です。
もし売却を検討しなければならなくなった場合、その売却した時のキャッシュフローは?
できれば、短期の譲渡所得にならないように、5年超は十分に保有していられるようなキャッシュフローが見込める不動産投資でなければ非常に悩まなければならない結果になると思います。