皆様、こんばんは。
今月は不動産関連の税務相談が多く、今週末も相談者が事務所にいらっしゃいます。
そこで、よく聞かれる質問の一つ。
「不動産の賃貸収入、やっぱり会社にした方が良いの??」
最近は、会社員の方も不動産投資をすることが珍しくなくなり、多くの方が興味を持たれている内容なのかもしれません。
不動産投資、と聞くと、何やら、知識がないと、経験がないと、なかなか難しいのではないか?というイメージもあるかもしれませんが、
初心者の方でも興味を持たれて相談にいらっしゃることも多いのが実情です。
一つは不動産会社さんが、親切に対応してくださり、初心者でも始めやすいパッケージされた形のものもあるからかもしれません。
一番ネックなのが市場調査などですが、これもやっぱり不動産会社さんがしっかり調査してくれた上でのご提案だったりするので、安心して投資ができるというお話も相談者から伺いました。
さらに、以前はもともと土地を所有していて、土地活用や相続対策のためにと検討されていた不動産投資も、最近は、土地も建物も借入をした上での投資も珍しくなくなりました。
そんなことで、多くの方々にとって、始めやすくなった不動産投資。
ここで、皆さんが気にされる問題が上記の、個人事業か、会社か、という問題です。
これを検討するには、色々な前提条件が必要です。
まずは、自分自身の財産や収入を正確に把握できていること。
これは当たり前かもしれませんが、意外と把握しきれていない方も多く見受けられます。
自信があるという方も、保険などはどうでしょう。
万が一の保険内容をしっかり把握されていますか。
これらをひっくるめて、今のご自身の状況を把握してみます。
そして、一番、皆さんが興味があること、それは節税。
法人にすると節税になると聞いたのですが??ということで検討される方も多くいらっしゃいます。
ただ、これも、節税という側面だけで判断してしまうのはあまりおすすめしません。
不動産所有は、基本的には長期に保有するケースが多いです。
本当にその形で良いのか。
相続を検討されているならなおさら、よくよく検討された方が良いです。
このような問題については、通り一辺倒の正解というものはありません。
それぞれの状況に合わせて最善の方法があるのです。
これらを前提条件として、これだけで終わってしまっては意味がありませんね。
次回以降で、せっかくですから気になる節税面についてお話したいと思います。
ただし、これだけで判断するのは時期尚早であるということは念頭に置いて頂ければと思います。