登記簿謄本をみたことがありますか?
戸建てであれ、マンションであれ、土地であれ、不動産を売却する際に必要となる書類のひとつに登記簿謄本(登記事項証明書)があります。みなさんは登記簿謄本をご覧になったことがありますか?先日、ふとしたきっかけから実家の登記簿謄本を入手する機会がありました。もともと田畑であった土地をいくつかに分け、分譲住宅を建売した中の一軒が私の実家です。そのため、実家の登記簿謄本を取り寄せたはずが、実家の情報だけではなく、ご近所さんのさまざまな情報までもが丸見えになっていて、かなり驚きました。例えば、「所有権に関する事項」では、権利者に変更があると理由と共に記載されます。所有権が異動した時期や理由が記載されています。理由は「相続」、「財産分与」など。いろいろわかってしまいますね。それ以上に驚いたのが「所有権以外の権利に関する事項」です。ここには「いくら、どこの金融機関で、どれくらいの利率で借りているのか」という情報がばっちりでています。そして、それが完済しているか否かまでもわかってしまいます。このように、一見するとプライバシーにも関わってくるような内容が誰にでも見られる状態にされているのはなぜでしょうか。それは不動産の登記情報を一般公開し、誰にでもわかる状態にしておけば、売買取引などをトラブルなく行うことができると考えられるからです。誰の目にもつくことから不正防止につながります。
登記簿謄本を入手するにはどうしたらいい?
では、登記簿謄本はどのように入手できるのでしょうか。まず管轄している法務局などの窓口に出向き、請求する方法があります。その他に郵送での請求も受け付けています。そして今回、我が家が利用したのはオンラインでの請求でした。厳密にいうと、司法書士の方に依頼し、司法書士の方がオンライン上で取り寄せてくれました。この間、ものの数十分。本当にスピーディーかつ自宅に居ながら簡単に入手でき、とても驚きました。特に相続した不動産など、これまでの経緯が不明な不動産の売却を検討されている場合は、該当不動産の登記簿謄本を取り寄せ、いろいろと調べてみるとおもしろく、有益な情報を得ることができるかもしれません。