賃貸物件は1年の内に繁忙期・閑散期が
賃貸物件を取り扱う不動産屋の繁忙期、と聞いて真っ先に思いつくのが4月からの新生活に備えた2月下旬~4月上旬頃ではないでしょうか。この時期は出回る物件数も多いのですが、借り手も多いのでとにかく動きが非常にはやく次々に決まっていってしまいます。その他、新婚さんが増える6月頃、秋の転勤が多い9月下旬~10月上旬、新年は新居で過ごしたいという人が増える12月下旬も不動産屋がやや忙しくなる時期といわれています。反対に閑散期もあります。7月~9月上旬は「梅雨・暑さ」が原因で部屋探しをする人が減るそうです。そのため、この時期は家賃や初期費用などの価格交渉がしやすい時期にもなります。また、空室率を気にする大家さんが所有している部屋だったら、4月下旬~5月下旬も諸条件を交渉しやすい時期です。繁忙期に決まらなかった残り物件を早く決めたいという心理がはたらくことが関係しています。
売却する時期はいつにするのがベストなのか
では、不動産売却のときも同じように繁忙期や閑散期、もっといえば「売りやすい時期」はあるのでしょうか。結論からいうと「あります!この時期を逃さないでください!」という仲介業者(もしくは担当者)もいれば、「ありません!いつでも大丈夫です」という仲介業者(もしくは担当者)がいて、賃貸物件のように「これ」といった時期は定まっていないようです。まず「ある」と答える場合、繁忙期は・新生活に備えるべく、賃貸物件と同じ2月下旬ころ~4月上旬、9月下旬~10月上旬・税制改正がある4月前後・頭金の用意が整うボーナス支給時(夏・冬)をあげられることが多いようです。反対に「ない」としている理由としては・多少の動きはあるものの、1年を通して賃貸物件ほど大きな動きはない・時期は関係なく、売れる要因は地域や物件の特性、競合となる他物件からの影響が大きい・買い手の有無をはじめとした、タイミング次第としています。この辺の考え方は、仲介業者や担当者によって大きく変わってきます。それに伴い、売却活動の戦略や場合によっては査定額も異なってくるため、一つの仲介業者に絞らず幅広く情報収集をすることをおすすめします。