知人・友人との不動産の売買はおいしい話?

3月になり、賃貸物件市場は繁忙期を迎えていますね。進学や就職・転職、そして転勤などで新生活を始められる方も多いことでしょう。以前、ちょうどこのくらいの時期に夫の友人が転職に伴い、遠方に転居することになり、所有している広めの分譲マンションを売っていただけるという話に。築年数も新しく、設備も整っていてかなり良い話でした。しかし、今まで住んだことがない地域だったので、なんとなく不安がありました。その気持ちを友人に伝えたところ「じゃあ、何か月かお試しで賃貸として住んでみて、気に入ったら買ってよ。」とのこと。すごく好条件で話を進めようとしたところ…なんと夫に転勤の辞令が出てしまい、泣く泣くあきらめた、といったことがありました。

知人・友人が故に起きるトラブルも

でも今考えると、これって結構、難しい話だったかも…とも思います。というのも、なぁなぁでコトを進めてしまい、途中でなにかトラブルがあったら、ちょっと気まずいよな…ということです。もし居住中に風呂釜が壊れてしまったら修理費用はどっちが負担? 友人がやっぱりこの部屋に戻りたいと言ったら? 私たちが賃貸中に気に入らなくて、退去したいときは? マンションの場合、所有者以外に貸し出すことを禁じていたり、何かしら対応が必要だったりすることは? 少し考えただけでもこれだけ不安要素があげられます。ここまでは買主側の目線で話を進めてきましたが、売主も考えることは一緒のはずです。

知人・友人と良い関係を保つために

無用なトラブルを防ぐために、入居前に「賃貸借契約書」を作成し、お互いの責任範囲を明確にしておくことをおすすめします。 その際、普通借家契約ではなく、期限のある定期借家契約を締結するとよりよいでしょう。 そして売却時の条件もしっかりと決めておきましょう。尚、物件のオーナ側がローンを支払っている場合、あくまで「自己用住宅」へのローンということで、物件の賃貸借を禁止している金融機関もあるようです。ローンに関しても必ず確認しておきましょう。 友人・知人へ物件を売却する場合、我が家と友人のように売却前に「お試し入居」なんてことを考えることがあるかもしれません。そういった場合には、金銭も絡むことですし、しっかりと取り決めをしておくことをおすすめします。

 
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